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都心からクルマで90分、自然豊かな檜原村でワーケーション体験してみた

都心からクルマで90分、自然豊かな檜原村でワーケーション体験してみた
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なんだか、都会の喧騒に疲れてきた。昨今の事情からテレワークが進み、最近ではほとんどの仕事を自宅でこなしている。当初は通勤いらずと喜んでいたが、くつろげるはずの自分の部屋がどんどん仕事に飲み込まれ、いつの間にか気持ちがどんどんとささくれていく――。

「ワーケーション、体験してみませんか?」

と依頼が来たのは、そんな時だった。ワーケーションとは、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を合わせた造語で、場所にこだわらずリゾート地などで休暇を取りながら働くという洒落たスタイルのこと。リモートワークの普及から、近年注目されている働き方だ。私は心が躍るのを感じながら、「ぜひ」と二つ返事で答えた。気分を変えて、自然に囲まれながら働けば、きっと仕事もいつも以上に捗るに違いない。

本州東京に唯一残る村、檜原村へ

今回、ワーケーションの場所として向かったのは、檜原村(ひのはらむら)。島しょ部を除いた東京都では唯一の村で、総面積のうち93%が林野という自然豊かな場所だ。

都心からは車でおおよそ90分ほど。ドライブにはちょうど良い距離だ。車での移動なら、人混みを避けて移動もできるので安心感もある。今回のようにいつもより少し重めの荷物がある時に、気にせずに行動できることも車ならではの利点だろう。

いつもより少しだけ早起きして、パソコンなどの仕事道具をカバンに詰めてクルマに乗り込んだ。

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さよなら、コンクリートジャングル

自宅で仕事をしている時も、気分転換に車を走らせることはあった。今日のような、渓谷のせせらぎや木々のざわめきが待つ場所へ向かうドライブならば、なおさら心も弾むというもの。ハンドルを軽やかに滑らせていると、フロントガラスに映っていた高層ビルが姿を消し、あっという間に木々の緑で埋め尽くされていった。

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今回、仕事場所として選んだのは、檜原村の中にある「檜原おいねハウス」。ヒノキの香りに包まれ、自然に囲まれながら仕事ができてしまうコワーキングスペースで、住居をリノベーションしたという佇まいはどこか実家のような懐かしさがある

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高速Wi-Fiやプリンタ複合機、プロジェクタ、電源設備など仕事環境も充実している一方で、フリースペースには暖炉があったり、ウッドテラスにはハンモックがあったりと、バケーションらしさもたっぷりだ。

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奥にはプリンターなどの設備が

時折聞こえる鳥の声。ふと視線を窓に移した時に見える、緑鮮やかな景色。自然に囲まれながら仕事をしてみると、思っていた以上に気持ちがほぐれてアイデアもどんどん浮かんでくる。浮かんだアイデアを企画書にする時は、オープンスペースではなく個室ワークスペースを利用し、集中して一気に書き上げた。

車を少し走らせただけで、こんなにも快適にすがすがしく働けるとは、なんて贅沢なんだろうか。

滝のマイナスイオンを浴びてリフレッシュ!

思いのほか早く仕事がひと段落したので、少し早めのランチがてら村内の観光スポットまで向かうことに。檜原村は滝の名所としても知られていて、そのうちの1つ「払沢の滝(ふっさわのたき)」は、都内で唯一「日本の滝百選」にも選ばれている。無料の駐車場があるので、車でも行きやすい。

駐車場から滝までは徒歩で15分ほど。滝へ向かう遊歩道にはウッドチップが敷き詰められており、川のせせらぎの心地よさとも相まってついゆっくりと歩いてしまう。

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「ここは川の流れが緩やかだな」

「おっ、珍しい鳥!!」

「払沢の滝」は高さ60m(!)にもなるが、冬には完全に凍ってしまうという。滝を目の前にすると、激しい水の音に包まれ、一気にどこか別の空間に来てしまったかのような感覚に陥る。

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「でっ……け~……」

細かな飛沫がひんやりと暑さを鎮めて、時間を忘れて見入ってしまった。

せっかくなのでもう一カ所だけ観光を、と再び車を走らせた先は「神戸岩(かのといわ)」。高さ100mほどの岩盤が左右に立ち並んでおり、まるで岩戸が開いたかのような景色である。そのため、神域の出入り口とも考えられていたという。

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神戸岩

こちらにも沢があり、暗いトンネルを抜けていくルートと、ハシゴを登り鎖を伝って岸壁を歩くルートという、冒険心をくすぐる道が用意されていた。

かなりアドベンチャー感のあるコースだ

今回はトンネルを抜けたが、短い距離ながらトンネル内は明かりもなく、昼間にもかかわらず真っ暗。まるで別世界に繋がっているようでワクワクした。

このトンネルはドラマのロケ地として使用されることもあるらしい

そんなちょっとした冒険をしているうちに、お腹も空いてきた。神戸岩を後にし、村内にある昔ながらのラーメン店「たちばな家」へ。人気メニューという手打ちラーメンの醤油をオーダーした。

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代々受け継いでいるという豚ガラの出汁がきいたスープは、透き通っていてコクがあるのに驚くほどあっさり。軽い味わいのため、麺がスルスルと喉に滑り込んでくるのでランチにはピッタリだ。「たちばな家」には、ほかにもヤマメやアユの焼魚定食などもあるので、今度はそちらも食べてみたい。

ワーケーション、場所選びのポイントは?

少しの冒険と美味しいランチで心もお腹も満たされた後は、おいねハウスに戻ってオンラインミーティング。いつもよりも会話がはずみ、「車でちょっとドライブすればすぐだよ」と伝えると、同僚もワーケーションに興味を持ったようだ。

名残惜しいが、そろそろ頃合いの時間となってしまった。アスファルトとコンクリートの街へと戻るとしよう。

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「またな……」

車を進めるうちに、景色は少しずつ都会の色を濃くしていく。しかし、気持ちは晴れやかなままだ。しっかりと仕事もしてきたはずなのに、たっぷりと休暇を楽しんだ後のような心地よさに浸りながら、運転を楽しんだ。

ワーケーションを体験してみて、仕事の捗り方は環境によって大きく変わることを実感した。だからといって、とにかくリゾートや秘境を目指して遠出をすればいいというものでもないだろう。仕事+休暇というスタイルを考えれば、クルマで1~2時間という範囲が理想的ではないだろうか。

電車やバスなどの公共交通機関を使うのも一つの手ではあるが、結局のところ、電車やバスが走っていて行きやすいところは、つまり人も多く集まっている場所。自然を感じられるような場所にアクセスするためには、乗り継ぎを繰り返したりと時間的なロスも発生してしまう。そういう意味でも、ワーケーションには車での移動がピッタリなように感じた。

さて、次のワーケーションはいつにしようか。自宅に帰るころには、そうに思ってしまうくらい、とても有意義な時間を過ごした一日だった。ニューノーマルが求められる時代、いつものワークスタイルに疲れを感じてきた人は、ワーケーションを試してみてはいかがだろうか。

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