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写真家・小林哲朗さんに聞いた!関東・関西の工場夜景フォトスポット6選

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夜、工場地帯をドライブしていると、昼間の街とは違う景色に出会えます。そんな工場夜景をメインに撮り続けている写真家、小林哲朗さん。幻想的な小林さんの写真と合わせて、素人でも比較的夜景写真が撮りやすいスポットを教えてもらいました。

小林哲朗さん 写真家
主な被写体は工場、巨大建造物、地下空間など。その他ポートレートも手掛けるなど、ジャンルを問わず撮影をしている。写真集を4冊、工場撮影ガイド本を1冊出版。撮影の他、カメラ雑誌への執筆、各地で行われる撮影イベントの講師や、工場写真についての講演会なども行っている。全日本写真連盟大阪支部eナイトフォトクラブ講師、大阪よみうり文化センター 大人の夜景撮影講師。

工場写真を撮る楽しみは?

普段からクルマで近隣のスポットへ撮影に出かけている小林さん。「行ったことがない場所で、どんな写真が撮れるのか……。誰も撮ったことがない写真を撮ろうと考えているときが、一番楽しいです」と話します。

そんな彼からみて、工場夜景撮影の魅力はどこにあるのでしょうか。

「夜景を撮る際は、夜の弱い光を捉えるために、カメラで長時間露光(※)をします。この時に撮れる明るく幻想的な写真が、肉眼で見た世界と違っていて面白いんです」(小林さん)

※長時間露光:シャッタースピードを遅くするテクニック。スマホカメラでも長時間露光モードがついているものもある

小林さんの作品を見ると、「幻想的」という言葉がぴったりな景色が広がっています。今回は、関東と関西でスポットを紹介していただきましたが、東西の違いや特徴はあるのでしょうか?

「関東は平野ゆえ、高い場所から撮影できる場所が少ないのですが、西日本は山から工場を撮影できます」(小林さん)

同じように感じる工場でも地形の違いから、撮れる風景も変わってくるようです。

<関東編>

東京都青梅市

最初は山の中で撮れる工場夜景スポットです。こちらの工場は、「奥多摩工業 氷川工場」といい、工場マニアに人気の場所。山の中とは珍しい……と思いきや、石灰工場は山奥だからこそ出会えるのだとか。山があることで、海や街とは異なる雰囲気の写真が撮影できます。

「青梅駅近くの駐車場にクルマを止めて少し歩くと、この写真が撮れる場所があります。山の中で比較的暗いので、30秒~1分ほどレンズを開けておきます。山は、海や街とは違う風景が撮れるのでおもしろいですよ」(小林さん)

神奈川県川崎市

川崎市の湾岸エリアにある工業地帯は、工場の近くから撮影出来るのが魅力です。一眼レフや望遠レンズがなくとも、手軽に撮影できます。

「このあたりは工場地帯の一角なので、歩道からスマホでも撮れます」(小林さん)

茨城県神栖市

かなりピンポイントな場所になりますが、この写真は砂山都市緑地から撮影したものとのこと。駐車場探しが苦手な人も安心してお出かけできる撮影スポットです。

「駐車場もありますし、初心者でもゆっくり撮影に取り組める場所だと思います」(小林さん)

<関西編>

兵庫県尼崎市

こちらはビルと工場が一緒に撮れるスポットです。

「団地マニアの方なら、工場をバックに建物を撮影するのも楽しいかもしれません」(小林さん)

六甲山側を向くと「工場×高級住宅街」という組み合わせも楽しめますよ。

大阪府高石市

堺市と泉大津市に囲まれた大阪府下で2番目に小さな高石市。こちらの海辺には巨大工場地帯があります。

「珍しいブルーのプラントがあるのが特徴です。離れて撮ってもいいですし、川崎市のようにスマホで近くから撮ることもできます」(小林さん)

兵庫県姫路市

姫路で夜景といえばここ!というほど、定番中の定番スポット「網干なぎさ公園」からも、工場を撮影することができます。

「駐車場もあるので安心して出かけられます。デートスポットとしても有名なので、カップルも多いですよ」(小林さん)

工場夜景を上手に撮影するには?

工場夜景をきれいに撮るためのコツを聞いてみました。

「カメラは一眼レフじゃなくてもコンパクトデジタルカメラでもかまいません。レンズを長く開ける『長時間露光』ができるものがいいでしょう。さらに、三脚もあると安定して撮れます。設定でISO感度を低く設定し、レンズを長く開けるのが一番きれいに撮る方法です」(小林さん)

スマホの場合は、「近づくことができる場所、というのが第一条件」とのこと。工場に近づいて撮ることで、遠景とは違う迫力ある写真が撮れるのだそうです。

例えば、こちらの写真は、高石市の工業地帯。

こういった「近づいて撮る」写真はスマホでも撮影可能だそうですよ。

工場夜景ドライブの注意点は?

「工場地帯の夕方は、大型トラックがブンブン通っていることも少なくありません。一瞬、路肩へ止めて撮影しようと思っても、かなり危ないので注意が必要です」(小林さん)

交通ルール以外にも、意外な注意事項もあるそうです。

「工場地帯の近くでは、砂などで結構クルマが汚れます。帰ってきたら洗車も忘れずに」(小林さん)

最後にこれから工場夜景を撮りに行きたい人へメッセージをいただきました。

「工場夜景は、日常からかけ離れていない場所にある『異世界』。写真に撮っても楽しいですし、SNSを活用すると、さらにおもしろさが増していきます。慣れないうちは、駐車場のある公園などから撮影できる工場夜景にチャレンジするのがおすすめです」(小林さん)

幻想的な世界を残せる工場夜景写真。ドライブしながら、異世界撮影を楽しんでみてください。

(取材・文:ミノシマタカコ/写真:小林哲朗/編集:奥村みよ(PASSERBY GRAFFICS)+ノオト)

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