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4人家族にミニバンは必要?「SUV vs ミニバン」ファミリーのためのクルマ選びガイド

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<この記事は7分で読めます。>

今、新車のトレンドになっているのが、SUV。2020年の年間新車販売台数ランキング(小型車/普通車)ではSUVのトヨタ「ライズ」が2位になるなど販売も好調で、街で見かけることが増えたと感じている人も多いのではないでしょうか?

例えばトヨタでも、もっとも車体が小さな「ライズ」から「ヤリスクロス」「C-HR」「RAV4」「ハリアー」「ランドクルーザープラド」、そしてもっとも大きな「ランドクルーザー」まで7車種ものSUVを用意。求めるサイズや価格帯に合わせて選べます。

SUVってどんなクルマ? ミニバンの定義はあるの?

ところで、SUVとはどんなクルマのことをいうのでしょうか? 一般的には「大きなタイヤを履いた背の高いクルマ」というイメージかもしれません。

SUVとは「Sport Utility Vehicle」を略した言葉で、日本語では「スポーツ用多目的車」と訳されます。実はSUVというジャンルに明確な定義はなく、未整備の道路や砂浜などの悪路を走れるように車高を高くしたハッチバックタイプ(独立したトランクを持たない車体形状)で、荷室を広く確保しレジャーでも使いやすくしたクルマのこと。その中には、一般的な乗用車とSUVの中間となる「クロスオーバーSUV」というジャンルも存在します。

人気のSUV「ハリアー」

「ハリアー」のボディはミドルサイズ

2000年頃までは、SUVは少し特殊な存在と思われていました。当時のSUV(クロスカントリーカーとも呼ばれていた)は、悪路には強いけれど乗り降りや運転はしづらく、乗り心地も悪いクルマが多かったからです。

しかし、ここ20年ほどでSUVは着実に人気車種となりました。悪路走破性よりも舗装路での快適性や操縦性を重視したSUVが増え、それらは普通の乗用車と同じ感覚で乗れる仕立てにすることで、多くの人に受け入れられる存在に。

現在のSUVの多くは、広い荷室を備えるなど、実用性が高いのも魅力となっています。しかし、ファミリーで使うとなると「ミニバン」という選択肢も気になってくるものです。

ミニバンの代表的なモデル「ヴォクシー」。ミニバンのなかでも売れ筋のミドルサイズ

ミニバンの車体は四角く、見るからに室内が広い

ミニバンとは一般的に、3列シートを備えた箱型のクルマを指します。ファミリーカーの定番で、乗車定員が多いことと、室内が広いのが大きな特徴。こちらも「シエンタ」のような小さなタイプから、中型の「ノア」や「ヴォクシー」「エスクァイア」、そして「アルファード」と「ヴェルファイア」など大型モデルまでサイズが選択できます。

はたして、SUVとミニバンの使い勝手には、どんな違いがあるのでしょうか? ファミリーカーとして使う視点からチェックしてみました。

ミニバンは広い? 居住スペースの違いを再確認

両者を比べてまず異なるのが、居住性です。大きな違いが3列目の有無。ミニバンは3列目のシートが備わっていて乗車定員は6人以上。8人まで乗れるミニバンも少なくありません。

ミニバンは3列目のシートがあり、乗り込める人数が多い

一方でSUVは多くが2列シートで、乗車定員は5人まで。中には「ランドクルーザー」のように3列目を持つSUVもありますが、同程度の車体サイズのミニバンよりも3列目のスペースが狭く、そのぶん居住性は劣ります。

しかし、SUVとミニバンを比べてみると違いがあるのは、3列目だけではありません。2列目に座ってみても差があるのです。理由は二つあり、一つは“高さのゆとり”。SUVに対してミニバンは天井が高いので開放感があります(そこには窓の大きさも効いています)。もう一つは“前後のゆとり”で、SUVより1列目との距離も離れているため、足元のスペースがゆったりしているのです。

ミニバンの2列目は広大。天井が高く足元もゆったりしていて開放的だ

結論として、SUVよりもミニバンのほうが居住性は高いといえます。特に小さな子どもがいる場合は、チャイルドシートの装着のしやすさや座らせやすさだけでなく、オムツ替えや着替えなど車内での過ごしやすさにも、ミニバンの広い室内がメリットとなるでしょう。

SUVにチャイルドシートを装着すると、どうしても室内が狭く感じてしまう

ミニバンならチャイルドシートを装着しても圧迫感は皆無。チャイルドシートの脱着や子どもの乗せ降ろしもしやすい

やっぱり乗り降りにも違いがあるの? スライドドアのメリットも大きい

乗り降りのしやすさでも、ミニバンとSUVには違いがあります。まずは前席ですが、ドアの開き方はヒンジ式でどちらも同じ。しかし、注目は床の高さです。

ミニバンはSUVに比べると床が低く、地面との段差が抑えられています。足を高く上げなくても乗り降りできるのが優れた点といえます。これは駐車場でドアを大きく開けられないようなシーンでもメリット。乗降時に足先が描く軌跡が小さく済むことで、ドアを大きく開けなくても楽に乗り降りできるからです。

ミニバンは床が低いので乗り降りが楽

着座位置の高さに関しては、本格悪路走行を考えたSUVを除けば、あまり気にする必要はありません。かつてのSUVは着座位置が高く、シートによじ登るように乗り込むスタイルのクルマも少なくありませんでした。しかし、昨今は日常の街乗りを中心に考えたSUVが増え、以前に比べると着座位置が低い車種がほとんどです。

多くのSUVは着座位置が高すぎないのでスマートに乗り降りできる

一方、後席の乗降性は、ミニバンとSUVとで大きく異なります。というのも、今のミニバンの後席はスライドドアがほとんどだから。開いても外側へ張り出さないので、狭い駐車場でも隣のクルマなどに接触する心配をせずにドアを全開放できるのです。

ドアが全開放できるということは、開口幅を広く確保できるということ。近年のミニバンは箱型ボディが主流で、開口部は床から天井までの高さがしっかり確保できています。これはSUVでは実現できないメリットです。その上、狭い場所でもドアを全開放でき、さらに開けたドアが乗り降りの邪魔をしないのが(スライドドア付の)ミニバンなのです。

ミニバンのドアは開口部が広い。そして、狭い場所でも全開放できるのがスライドドアの大きなメリット

ミニバンの優位性が光るのは、特に後席の乗降性。スライドドアの特徴は、チャイルドシートに子どもを座らせる際にも、大きなアドバンテージとなっています。赤ちゃんや小さな子どもを抱いたまま乗り降りしやすいのは、魅力的ですよね。また、電動スライドドア装着車であれば、スイッチ操作で簡単にドアが開け閉めできるのも便利です。

SUVの後席の乗り降りも比較的楽だが、ヒンジドアのため狭い場所ではドアを大きく開けられないことも

乗り降りはクルマを利用するたびに気になる部分。だからこそ、乗降性はクルマを選ぶ際にしっかり考えたいポイントとなります。

荷室の使い勝手も違う。広さならミニバンが有利!

SUVは、一般的なハッチバックと比べると、荷室が広く確保されています。しかし、結論からいえばミニバンのほうが多くの荷物を積むことが可能です。

多くのミニバンは、3列目シートを展開した状態での荷室スペースは、それほど広くありません。居住性を重視しているからです。しかし、3列目のシートを畳むと、荷室は一気に拡大。「シエンタ」のようなコンパクトなミニバンでも、中型SUVに匹敵するほどの空間となります。それは単に奥行きだけでなく、背の高いミニバンは荷室の高さもたっぷり確保され、大きな荷物を積みやすい形状となっているからです。

3列目のシートを畳んだミニバンの荷室はさらに広く、キャンプなどのレジャーでもメリットを実感できる

「荷室は広く確保したい」というのであれば、SUVよりもミニバンを選ぶのが賢明な選択といえるでしょう。

また、注目したいのが床の高さ。お伝えしている通り、ミニバンの床は低く設計されています。例えば、ゴロゴロと転がしてきた大きくて重いスーツケースを載せるのも地面との高低差が少ないのでSUVよりも楽です。

しかし、手で持つバッグや箱などの積み下ろしは、床が高いSUVの方が、屈まずに楽な姿勢で作業ができます。床の高さは、荷室容量を稼ぐには低い方が有利な一方で、積み下ろしの姿勢は低い床(ミニバン)と高い床(SUV)、それぞれにメリットとデメリットがあることを覚えておくといいでしょう。

もう一つ押さえておきたいのが、テールゲート(荷室の扉)の開け閉めのしやすさ。これはSUVのほうが有利です。ドア自体が小さいので開閉時の身体の動きが少なく屈まずに済みます。開放時の後方への張り出しも少ないため、狭い場所でも開け閉めがしやすいのです。

ミドルクラスのSUVであれば荷室はかなり広く、テールゲートも開けやすい

実用性を求めるならミニバン。実用性だけでなくスタイリッシュさも求めるならSUVもアリ

では、そろそろ結論に入りましょう。

室内の広さ、乗り降りのしやすさ、そして積載性。実用面を考えると、ミニバンはSUVに対して多くのアドバンテージがあります。「3~4人の家族でもミニバンが必要か?」と尋ねられたら、「実用性を求めるなら理想の選択」というのが答え。特に、チャイルドシートを使う子どものいるファミリーには積極的にオススメします。

一方、SUVの特徴は躍動感あふれるスタイルや個性。一般的なセダンやハッチバックと比べると実用性とのバランスも優れています。子どもがいてもチャイルドシートは卒業していて、実用性だけでなく見た目や走りのスタイリッシュさも求めたいなら、とても魅力的な選択肢となるでしょう。

文:工藤貴宏 写真:木谷宗義(type-e) 編集:奥村みよ(PASSERBY GRAFFICS)+ノオト

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