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インタビュー連載「あの人のドライブソング」 【グランジ・遠山大輔さん】

インタビュー連載「あの人のドライブソング」 【グランジ・遠山大輔さん】
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音楽が大好きな著名人にドライブで聴いている楽曲や、オススメの楽曲、クルマにまつわる思い出などを伺うインタビュー連載。今回は、お笑いトリオ、グランジのリーダーである遠山大輔さん。中高生に絶大な人気を誇るJFN系38局放送のラジオ『SCHOOL OF LOCK!』に「とーやま校長」として2020年3月までの10年間出演を続けるなど、音楽関連の番組でも活躍する遠山さんに、音楽とクルマと自分について、話していただきました。

――― まず、クルマのお話の前に伺いたいんですが。こんなに音楽の仕事が多い芸人さんて、めずらしいんじゃないかと。

グランジ遠山大輔(以下遠山):いや、この前相方に「今の仕事の何割が音楽?」って言われて、考えたら、9割以上なんですよ。それは芸人としてどうなのかな、って、すごく突きつけられてもいるんですけど(笑)。たぶん、TOKYO-FMの『SCHOOL OF LOCK!』っていう、全国ネットの番組を10年やらせていただいて。

―――はい、音楽好きの中高生に絶大な人気の。

遠山:もう卒業したんですけど、確実にそれ以降ですね、こうなったのは。

――― 音楽を好きになったきっかけは?

遠山:遡ると、物心がつくかつかないかぐらいの3〜4歳ぐらいだと思います。うちの父親が北海道の釧路出身なんですけど、大学で東京に出て、ディスク・ジョッキーをやってたらしいんですよ。

――― えっ、ディスコのDJ?

遠山:はい。アフロで、パンタロン(裾が大きく広がっているズボン)を穿いて、銀ブチメガネで、やっていたらしいです。家にアナログ盤がめっちゃあって、レコードプレーヤーとかもあって「なんであるんだろう?」とは思ってたんです。それで、北海道はクルマ文化なんで、どこへ行くにもクルマで移動するんですけど……父親が運転するのが好きで、母親もドライブが好きだったんですよ。母親が助手席、後ろが僕と弟の4人で、毎週末、必ずクルマでどっか行ってたんですね。月に一回絶対ケンタッキーフライドチキンを食べるっていう習慣があったんですけど、最寄りの駅から歩いて5分のところにケンタッキーあるのに、クルマで20分のケンタッキーまで、いつも買いに行ってたんです。ずっと疑問で、中学生になって、父親に理由を訊いたら、「あの真駒内のケンタッキーだけ、めちゃめちゃいい油を使ってるんだ」って。

――― はははは!

遠山:そんなわけないじゃないですか。で、そういう時のクルマの中で、ずっとジェームス・ブラウン(「ファンクの帝王」、「ゴッドファーザーオブソウル」と称されるアメリカを代表するシンガー&エンターテイナー)とかが、かかっていて。

インタビュー連載「あの人のドライブソング」 【グランジ・遠山大輔さん】

――― 70~80年代当時のディスコ・ミュージック、ファンクとかソウルとか。

遠山:はい。だから、自分が音楽を聴いているって実感した最初の記憶が、「ソウル! パン!」ってずっと言ってるなぁ、っていう曲で。ジェームズ・ブラウンの「Soul Power」。とか、マイケル・ジャクソン、『Off the Wall』(1979年)が、クルマの中でずっとかかっていたと思います。

――― 自分で免許を取ったのは?

遠山:実は、最近なんです。僕、41歳なんですけど、37歳の時、2016年の11月です。クルマに興味がなかったので……。とは言いつつ、ユニコーンからの流れで、(奥田)民生さん、めちゃめちゃ好きなんですが、民生さん、クルマの曲、めっちゃあるじゃないですか。普段はクルマに興味ないんだけど、民生さんの『CAR SONG OF THE YEAR』(クルマ関係の曲を集めた編集盤。2001年リリース)が出たりとか、民生さんが雑誌の取材でクルマの話をしていたりとか……。一回、雑誌に民生さんの愛車が載ったことがあって。

――― 取材で、音楽の話よりも、釣りの話やクルマの話の方が熱い時期、ありましたよね(笑)。

遠山:そういうのを読むと、「クルマってかっけえな」と思うんですけど、なんせカネがなかったんで、免許を取る気もなくて。で、2016年の夏に、たまたまヒマな時期があって、なんにもすることがなくて、ずっと自転車に乗ってブラブラしている時に、「あ、このタイミングじゃねえか? 免許取るの」と思って。『SCHOOL OF LOCK!』をやっている時期だったので……10代のみんなも、18歳になったら免許取るじゃないですか。特に田舎の子は。今から取りに行けば、ラジオでそういう話もできるな、と思ったりして。それで教習所に通い始めたんです。

――― で、免許を取って、そこからカーライフが始まる?

いや、いまだにクルマを所有したことはなくてですね。ただ、運転がめちゃめちゃ楽しくなって。とりあえず、すぐ乗りたいんで、免許を取ったその日の夜に、クルマを借りて、ラジオ終わりに、スタッフのみんなを乗せて、家まで送ったりとか。カーシェアのサービスに登録したんですが、運転が楽しすぎて、月に9万円ぐらい乗っちゃったんですよ(笑)。さすがにこれは、意味がわからない、って思って、そこからは自制するようにして……でも、ひとりでクルマでフジロックに行ったりとか。2019年ってケミカル・ブラザーズでしたっけ?

――― はい、初日のトリ。僕も行きました。

遠山:毎年フジロックには行ってるんですけど、僕ケミカルめちゃめちゃ好きなので、ケミカルのプレイリストを家で作って、それで聴きながらひとりで3時間かけて苗場まで行って、着いたら、知り合いとかいっぱいいるんで、合流して。で、終わって、『ROOKIE A GO GO』(新人アーティストの登竜門ステージ)を観て、3時ぐらいに出発して帰って来る、とか。

――― ちゃんと『ROOKIE A GO GO』を観るのが、さすが「とーやま校長」ですね(笑)。でも、運転して日帰りはハードすぎません?

遠山:いや、最高でした。まったく眠くなんなかったし。クルマの運転も好きだし、プレイリストを作って行くのが好きなので。

―――「○○○なシチュエーションで聴きたい、おすすめのドライブソング3曲」というのを、考えてみていただけますか。

遠山:ええっ? えーと……うーん……僕は、とにかくクルマに乗りたい時、遠出したい時がよくあって。そういう時は絶対に民生さんですね。普段はいろいろ聴くんですけど、クルマの時は……民生さんのソロも、ユニコーンも、井上陽水奥田民生とかも含めて、「民生リスト」を作ってあるんで。

――― 遠出する時はひとり?

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遠山:……ひとりですね(笑)。ひとりでガンガン歌ってます、クルマの中で。民生さんの曲は、歌詞を見なくてもたいがい歌えるので。

――― ──じゃあ「ひとりで遠出したい時の奥田民生リスト」から3曲、ですかね?

遠山:そうですねえ……まず、井上陽水奥田民生の「2 CARS」っていう曲が大好きで、クルマに乗るとよくかけるんです。あとは……いつか、海外をドライブしたいっていう夢があるんですよ。アメリカのだだっ広い荒野を、民生さんの「あくまでドライブ」を聴きながら、走りたいです。あと1曲は……なんですかねえ……あ、じゃあ、失恋した時とか。恋に疲れて、クルマでどっか行きたい時の曲として、「恋のかけら」にします。それでどうしょうか?

――― はい、バッチリです。

遠山:……あ、でもこれ、96年〜97年に固まっちゃってんなあ……やっぱ、「恋のかけら」、なしにしていいですか?

――― そんなバランス取らなくても(笑)。

遠山: なしにして、クルマの中で大声で歌いたい曲っていうことで、Puffyの「プールにて」にします。民生さんの『カンタンカンタビレ』(人に提供した曲をひとりでセルフカバーする、という公式YouTubeの企画で録音した曲をまとめたアルバム。2018年リリース)にも入ってるんですけど、あれは、世の中の人に絶対知ってほしい大名曲だと、僕は思ってて。あれ、歌うのめっちゃ気持ちいいんですよ。それを入れた3曲でいかがでしょうか?

――― はい。あの、免許を取ってから、ラジオのスタッフを送って行く時以外は、クルマではひとりなんですね。たとえばデートとか、そういう活用はしない?

遠山:いや、やっぱりカーシェアっていうのが、ちょっと劣等感で。自分のクルマじゃないっていう。車種も、僕の家のまわりには、ファミリータイプしかなくて。さらに、クルマの後ろにカーシェアの会社のロゴが思いっきり入ってるので、あんまり胸を張れないっていう。だから、クルマ、ほしいんですよ!

――― 声が大きくなりましたね(笑)。

遠山:ほんとは、『SCHOOL OF LOCK!』を卒業したタイミングで、時間も空くので……全国38局ネットでやらしてもらってたんで、クルマを買って、その1局1局全部に挨拶に行こうと思ってたんですよ。でもコロナ禍で行けなくなっちゃって、クルマも買いそびれたまんまで。でも、今も、週2~3回はサイトを見て、クルマを探してて。最近はランクル(ランドクルーザー)がほしくて。ああいうオモチャみたいなクルマが好きなんですよ。

――― はい、ガジェット感があるというか。

遠山:そうそう。そしたら、テンダラーの浜本(広晃)さんの、クルマのYouTubeチャンネルがあるんですけど、そこでとろサーモンの村田(秀亮)さんのランクルが紹介されてるのを観て。それがめちゃめちゃかっこよくて、村田さんにいろいろ訊いたりしていて。いつか、がんばって買いたいなと思ってるんですけども。

──ランクル、トヨタだから、KINTOで乗れるじゃないですか。

遠山:ああ、そうか。それもありですね。で、ランクルだと、胸を張って女の子を迎えに行けるっていう。カーシェアだと、助手席で「窓、どうやって開けんの?」「えーっと……」ってなるので(笑)。

インタビュー連載「あの人のドライブソング」 【グランジ・遠山大輔さん】

取材/文:兵庫慎司  撮影:かくたみほ   

遠山大輔(グランジ)
1979年5月10日生まれ、北海道札幌市出身。吉本興業所属のお笑いトリオ・グランジのボケを担当。TOKYO FM / JFN38局「SCHOOL OF LOCK!」にて10年にわたって“とーやま校長”としてパーソナリティを担当。2019年7月よりTOKYO MX1で放送されている音楽番組「69号室の住人」のMCを務めている。
Twitter:@tohyamagrunge

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