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駐車場の借り方が分からない!「賃貸駐車場」を借りるときに必要な書類や注意点は?

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先日、Twitterで駐車場に関する議論が話題になっていました。初めてクルマを購入する人が「駐車場の借り方が分からない」とつぶやいたところ、さまざまな意見が飛び交ったのです。「車検証を作るためには駐車場契約をしていなければいけないのだが、駐車場を借りる際に車検証の提出を求められる」というつぶやきもあり、堂々巡りになっていました。

それぞれの経験談をもとに議論されているのをみると、駐車場に関するさまざまな誤解も広まっているもよう……。本当のところはどうなのかを探るべく、月極駐車場の管理などを手がける埼玉県越谷市のコシエー住宅株式会社に聞いてみました。

駐車場は自宅から直線距離で2km圏内に

戸建てやマンションの場合、自宅に駐車場が設けられているケースもあります。しかし、自分の住んでいる場所に駐車場がない場合には、身近な月極駐車場を借りるのが一般的な流れ。駐車場に「契約者募集」などと書かれた看板を見かけたこともある人もいるでしょう。

では、どのように探せばよいでしょうか? 場所については、車庫証明の基準を目安にするのが必須だと言います。

「クルマの保管場所を示す車庫証明は、自宅から直線距離で2km圏内(2020年12月現在)と定められています。新車か中古車かを問わず、クルマを購入する場合には車庫証明が必要になりますので、最寄りの警察署などで所定の書類に基づき申請しなければなりません。なお、車庫証明に必須の『保管場所使用承諾証明書』は契約者のみに発行されるものですが、手元にクルマがない場合でも、契約をした時点で料金が発生するので注意しておく必要もあります」(コシエー住宅 担当者、以下同)

まずは、2km圏内で足を使って調べてみる、もしくは、近くにある不動産会社を尋ねるのも駐車場を探す一つの方法です。また、車庫証明の申請に必要な書類は各地域の警察署の公式サイトからダウンロードできる場合もあるので確認してみましょう。

警視庁のサイトからダウンロードできる書類

警視庁の公式サイトによれば、新車か中古車かを問わず、普通車で月極駐車場を借りた場合には所定の書式にもとづいた「自動車保管場所証明申請書」「保管場所標章交付申請書」「所在図及び配置図」を各1通。そして、貸主との契約を示す「保管場所使用承諾証明書」も必要になります。

敷金や礼金、更新手数料などもさまざま

クルマを所有する場合に必須となる車庫証明は、無届けの場合、罰則が設けられています。クルマを購入するときにはあらかじめ車庫証明が必要なため、先に取得しておかなければなりません。そして、先述した車庫証明取得までの流れを整理すると、自宅に駐車場がない場合には月極駐車場を契約する必要がありますが、それについても解説してもらいました。

「貸主や仲介業者によるかとは思いますが、例えば、当社では借主の方に必ず現地での確認をお願いしています。賃貸物件のように礼金はかかりませんが、敷金や仲介手数料もいただいています。契約自体も1カ月前であれば解除できるようにしています」

契約をするときには、月極駐車場を管理する会社ごとのルールを確認することも必須です。更新手数料のかからない場所や、クルマを乗り換えたときに申告が必要な場所もあります。分からないときは、実際に足を運んでみる、電話をするなどして問い合わせてみましょう。

不具合がないかあらかじめ確かめるのも大切

月極駐車場を借りるときには、自分の所有するクルマのサイズをあらかじめ調べておく必要もあります。また、実際に使い始めてから起こりうるさまざまなトラブルを避けるためには、事前に不具合がないかチェックしておく必要があるとでしょう。

「例えば、当社の場合ですと駐車場は基本2.5m×5mの区画となっています。そこからはみ出る車両の契約はできないので、検討している方には実際に自分の車両を停めてみるように勧めています。また、駐車してみると、場合によっては不具合が起こることも分かります。入り口の段差が障害とならないか、砂利敷きの駐車場では地面へこみなどがないか、前向き駐車をしなければならない場合にスムーズな出し入れが行えるかなどを、チェックしておきましょう」

車高の低いクルマでは、段差に衝突する可能性もありますし、舗装された駐車場であっても、特定の箇所が陥没しているケースもあります。駐車場を管理する会社によっては、相談の上で試しに駐車させてもらえるところもあるので、きちんと確認しておくのも大切です。

持ち家の場合には所有者かどうかで書類も変わる

ここまで月極駐車場の契約について整理してきましたが、持ち家の駐車場でも車庫証明を取得する必要はあります。ただし、その過程は管理会社などから駐車場を借りるときと異なります。

車庫証明の取得には「自動車保管場所証明申請書」「保管場所標章交付申請書」「所在図及び配置図」が必要ですが、自宅に駐車場があり、持ち家などその土地の所有者の場合には、これらに加えて「保管場所使用権原疎明書面」も必須書類です。通称「自認書」と呼ばれており、他の書類と同じく各警察署で用紙をもらうか、ウェブサイトからダウンロードして、所定の書式に沿って記入します。

家族などが土地の所有者である場合は、月極駐車場の契約時と同じく「保管場所使用承諾証明書」を記入するほか、所有者の情報も必要となるので注意しましょう。

引っ越したときは車庫証明も住所変更を

マンション住まいの場合は、物件の扱いによって必要書類が変わってきます。分譲で購入している場合には、持ち家で駐車場を所有しているときと同じく「保管場所使用権原疎明書面」を用意し、賃貸の場合には「保管場所使用承諾証明書」を提出することになるので確認しておきましょう。

もうひとつ、車庫証明で忘れてはならないのが、引っ越しをしたときの手続き。自宅の住所変更をするのと同じように、警察署できちんと手続きをしなければ、罰則を受けることもあります。

自動車の保管場所の確保等に関する法律」(2020年12月末現在)の第7条では、クルマの保管場所を変更した際には、「変更した日から十五日以内に、変更後の保管場所の位置を管轄する警察署長に、当該自動車の使用の本拠の位置、変更後の保管場所の位置その他政令で定める事項を届け出なければならない」と定められています。

さて、ネット上で話題になっていた「駐車場の借り方が分からない」というふとしたつぶやきをきっかけに、月極駐車場をはじめとするクルマの保管場所についての情報を伝えてきました。つぶやきの反応にあった「車検証を作るためには駐車場契約をしていなければいけない」というのは誤解で、車検自体は「車検証」「納税証明書」「自賠責保険証」を用意すれば問題ないようですね。

ただし、駐車場を契約するために車検証のコピー提出が求められる場合もあるので、管理会社ごとのルールをしっかりとチェックしておきましょう。特に、初めてクルマを購入する場合は手続きなど分からないことも多々あるものです。今回の記事を参考に、一人でも多くのドライバーが愛車とのカーライフを過ごせるように願います。
 
文:カネコシュウヘイ 編集:奥村みよ(PASSERBY GRAFFICS)+ノオト

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