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初めて乗るクルマで戸惑うシーンあるある ~運転で知っておきたい基礎知識~

初めて乗るクルマで戸惑うシーンあるある ~運転で知っておきたい基礎知識~

次々と新しい機能が開発され、便利になっていくクルマ。でも、多機能であるがゆえに、初めて乗ったときに戸惑うことも……。そこで、初めて乗るクルマでも迷わず操作できるよう、基本的な操作をまとめました。まずはドアを開けるところ、「スマートエントリー」の使い方から。

鍵の開け方がわからない!

現代のクルマのほとんどは、「ワイヤレスドアロック」または「スマートエントリー(スマートキー)」を採用しています。

ワイヤレスドアロックは、金属キーにドアロックの解錠/施錠をするボタンがついたリモコンを一体化させたもの。スマートエントリーは、金属キーが内部に格納されていて、リモコンのみの形状をしたものです。

ワイヤレスドアロック
スマートエントリー

ワイヤレスドアロックは、ボタンを押してドアロックの解錠/施錠を行えばOK。スマートエントリーもボタン操作で解錠/施錠ができますが、実はボタンを押さなくてもキーを携帯しているだけで、ドアノブを握るとロックが解除されます。

ロックしたいときは、ドアノブにある印の部分に触れるだけ。キーはポケットやかばんに入れたままで解錠/施錠ができるので、荷物で手がふさがっているときにキーを取り出す必要はありません。

ドアノブの「=」の印がある部分に触れるとロックがかかる

エンジンのかけ方がわからない!

金属キーのあるワイヤレスドアロックの場合、鍵穴に鍵を差し込んで回して始動します。スマートエントリーの場合は、キーの差込口はありません。

「ENGINE START STOP」ボタン

キーを携帯してクルマに乗ったら、ブレーキを踏みながら「ENGINE START STOP」のボタンを押します。これでエンジンがかかります。なお、電気モーターで走るハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)は、「ENGINE START STOP」ではなく「POWER」と書かれたボタンがあります。エンジンがかからない代わりにメーターに「READY」の表示がでれば準備OKです。

ハイブリッド車の「POWER」ボタン

シートの調整は手動式?電動式?

シートは「前後スライド調整」「リクライニング調整」に加え、「高さ調整」もできるのが一般的。車種によっては、「ランバーサポート(腰の支え)」の調整ができるものもありますが、まずは、前後/リクライニング/高さ、基本の3点を覚えておいてください。

前後の調整は、シートの前にあるバーで操作。リクライニングと高さ調整は、シート側面にあるレバーで行います。

前後スライドのレバー
リクライニングと高さ調整のレバー

電動式(パワーシート)の場合は、シートの形に合わせたスイッチがあるので、前にスライドさせたいなら座面スイッチを前へ、といった具合に、動かしたい部分を動かしたい方向に操作します。

パワーシートのスイッチ

次に、ハンドル位置も調整しましょう。ハンドルは上下(チルト)と、一部の車種で前後(テレスコピック)の調整ができます。ハンドルの軸(ステアリングコラム)の下側、もしくは側面にあるレバーでロックを外し、ハンドル位置を合わせたらレバーを戻してロックします。高級車などでは、側面にある小さなレバーで調整する電動式もあります。

チルト&テレスコピックステアリングのロックを外すレバー

シフトレバーが戻ってきちゃう……

オートマチック車(AT車)ではレバーで「P/R/N/D…」を選びますが、最近では電動式シフト(エレクトロシフトマチック)を採用しているクルマもあり、初めて乗るときに戸惑う人も……。

エレクトロシフトマチックのレバー。右側に「P」のボタンがある

基本的には通常のレバー式と同じで、ブレーキを踏みながら操作しますが、レバーから手を離すと、必ず中央位置に戻ってくるのが違うところ。レバーは戻ってきていても、メーターで「D」などにシフトポジションが変わっていればOKです。大きく異なるのは、「P(パーキング)」のポジションがないことで、「P」にしたいときは別に用意されているボタンを押します。

パーキングブレーキはどこ?

かつてパーキングブレーキといえば、運転席の横にあるレバーで操作するものでした。運転席横にあることから「サイドブレーキ」と呼ばれるのが一般的だったほど。

今もコンパクトカーではレバー式のパーキングブレーキが採用されていますが、ミニバンでは足踏み式が一般的に。また、電動パーキングブレーキも増えています。

足踏み式パーキングブレーキの操作ペダル

電動パーキングブレーキは、電気式のスイッチになっただけで、操作自体は変わりません。さらに電動パーキングブレーキでは、便利機能としてシフトレバーの操作に応じて自動的に解除/作動するオートモードがついています。

電動パーキングブレーキのスイッチ

ヘッドライトのスイッチは?

ドイツ車など一部の輸入車ではダイヤル式もありますが、一般的にヘッドライトのスイッチは、ウインカーレバーの先端についていて、回して操作します。

一般的なヘッドライトスイッチ

ここで知っておきたいのは、暗くなると自動的にヘッドライトが点灯する「オートライト」が義務化されたこと。2020年4月から発売になる新型車には装着が義務付けられ、スイッチはAUTOとONだけに。なんとOFFがなくなったのです。通常はAUTOにしておけばOK。特にヘッドライトのスイッチを気にしなくてもいいわけです。

給油口は右側?それとも左側?

ガソリンを給油しに行くときも、初めて乗るクルマでは戸惑うことが多いもの。運転席からでは給油口が左右のどちら側についているか見えないからです。でも、大丈夫。実は燃料計を見れば、給油口の位置はわかります。

給油機マークの部分をよく見てみてください。矢印の表示があります。この三角の向きが、給油口の向きを表しているのです。

給油機マークの横の矢印が、このクルマの給油口が左側にあることを示している

では、給油口の開け方は? レバーやスイッチで車内から開けるタイプと給油口の蓋を押して開けるタイプがあります。レバーは、運転席右奥もしくは床面にあるのが一般的。蓋を押して開けるタイプでは、そのほとんどがドアロックと連動して蓋のロックが解除されます。

運転席横の床面にあるレバー

初めてのクルマでも慌てない

ドアロックの解除から給油まで、初めて乗るクルマで戸惑いがちな操作を総ざらいしてきました。スムーズにクルマを使うことはもちろん、安全のためにもこれらの操作はマスターしておきたいところ。新たにクルマを買ったとき、レンタカーやカーシェアリングを利用するとき、操作に戸惑ったらここでお伝えした内容を思い出してみてください。

文・写真:木谷宗義(type-e) 編集:奥村みよ(PASSERBY GRAFFICS)+ノオト

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