モノづくりを通じてカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを行うトヨタが、2030年までに30車種のリリースを目指すBEV(Battery Electric Vehicle:バッテリーEV)シリーズ「TOYOTA bZ」。「beyond Zero(ゼロを超えた価値)」をテーマに掲げ、CO2削減に貢献する環境車として開発が推し進められています。
そのTOYOTA bZシリーズ第一弾として2022年5月12日に発売された「bZ4X」は、BEV独自の新しさ、走りの魅力と、安心・安全を追求した、ミドルサイズのSUV型BEV。高い電費性能(128Wh/km※)、実用上十分な航続距離(559km※)を確保するBEVならではの環境性能を持ち合わせ、また、「Activity Hub」をコンセプトに「電動車は退屈」という常識を覆す、滑らかで扱いやすい走行性能と本格SUVとしての走破性を実現しています。
※交流電力量消費率、一充電走行距離ともに数値はFWD・18インチタイヤ装着車。WLTCモード・国土交通省審査値
本記事では、bZ4Xのボディサイズや室内サイズなどについて、同じくトヨタのミドルサイズSUVとして人気の「ハリアー」や「RAV4」と比較をしながら紹介していきます。
bZ4Xのサイズ

※Z(ブラック×プレシャスメタル)<オプション装着車>
bZ4Xのボディサイズと室内サイズをみていきましょう。
bZ4Xのサイズ | |
---|---|
全長(mm) | 4,690 |
全幅(mm) | 1,860 |
全高(mm) | 1,650 |
室内長(mm) | 1,940 |
室内幅(mm) | 1,515 |
室内高(mm) | 1,160※ |
ホイールベース(mm) | 2,850 |
最低地上高(mm) | 180 |
最小回転半径(m) | 5.6 |
※パノラマムーンルーフまたはソーラー充電システムを装着した場合の室内高は1,145mm

※Z(ブラック×プレシャスメタル)<オプション装着車>
bZ4Xのボディサイズは全長4,690mm×全幅1,860mm×全高1,650mm、上下に薄いバンパーが独創的なフロントビューが特徴的で、全幅は広めの設計。ホイールベースも長めにとられており、スリークで伸びやかなサイドラインとなっています。
最低地上高は180mmとミドルサイズSUVにしては低めのbZ4Xですが、その低重心なスタイルからBEVの先進感とSUVらしい力強さを感じます。
広い室内空間

※Z(内装色:ライトグレー)
bZ4Xの室内サイズは室内長1,940mm×室内幅1,515mm×室内高1,160mm。Dセグメントセダンに匹敵する1,000mmのタンデムディスタンス(前後シート間距離)を確保しています。

※Z(内装色:ライトグレー)
ファブリック張りのインストルメントパネルは低い位置に設定され、その広さを助長。足元スペース(レッグルーム)も、前後ともミドルサイズSUVではクラストップレベルの広さを誇り、まるで自宅にいるような居心地を実現しています。
さらに、遮音性の高いガラスや風切り音の減少などにより、どの座席に座っても静かな空間が保たれ、走行中も家族や仲間とスムーズな会話を楽しめます。
bZ4X・ハリアー・RAV4の大きさを比較
bZ4Xと「ハリアー」「RAV4」のサイズを比較し一覧表にまとめてみました。ハリアーとRAV4は、bZ4Xと同じくトヨタのミドルサイズSUVの人気車種です。
bZ4X・ハリアー・RAV4を比較してサイズが一番大きい数値を赤字にしています。
※最小回転半径のみ一番小さい数値が赤字
bZ4X | ハリアー | RAV4 | |
全長(mm) | 4,690 | 4,740 | 4,600 |
全幅(mm) | 1,860 | 1,855 | 1,855 |
全高(mm) | 1,650 | 1,660 | 1,690 |
室内長(mm) | 1,940 | 1,880 | 1,890 |
室内幅(mm) | 1,515 | 1,520 | 1,515 |
室内高(mm) | 1,160 | 1,215 | 1,230 |
ホイールベース(mm) | 2,850 | 2,690 | 2,690 |
最低地上高 | 180 | 195 | 200 |
最小回転半径(m) | 5.6 | 5.7 | 5.7 |
※bZ4X:Z
※ハリアー:Z“Leather Package” ガソリン・4WD
※RAV4:G“Z package”(4WD)
全長はハリアーが最も長く、bZ4Xよりも140mm上回っているにもかかわらず、室内長はbZ4Xが60mmも長く設計されていることからも、bZ4Xが室内空間の確保に力を入れていることがわかります。

※ベアシャシーとボディ
最低地上高はbZ4Xが3車種の中で最も低くなっていますが、これは広々とした室内空間を確保しつつ、操縦時の車との一体感を実現する目的でアンダーボディにバッテリーを配置しているため。
SUBARUと共同開発したbZ4X専用プラットフォーム「e-TNGA」では、薄型の電池大容量パックを床下・平置きで配置するほか、モーター、トランスアクスル、インバーターを一体化したe-Axleをトヨタ初採用するなど、車両を低重心化。BEVだからという以前に、一台の車として魅力を追求し、本格SUVにも引けを取らない走りを目指しています。

※ホイールベース、ショートオーバーハング、タンデムディスタンス(数値はFWD)
また、bZ4Xのホイールベースはハリアー・RAV4より160mmも長いですが、最小回転半径は5.6mとbZ4Xが最も小さくなっています。
通常、ホイールベースが長くなると、小回りが利きにくくなるものですが、bZ4Xは大径タイヤを四隅に配置したロングホイールベース&ショートオーバーハングを採用しているため、曲がりやすい設計に。
この設計により、細い路地に入る時やUターン時のスムーズな取り回しが行える上、圧倒的な後席の広さをもたらしています。
荷室サイズの比較
bZ4Xと「ハリアー」「RAV4」の荷室サイズを比較してみました。bZ4Xの荷室写真も参考に、サイズの違いをみていきましょう。

※bZ4Xの荷室
前述の表と同様に、bZ4X・ハリアー・RAV4を比較してサイズが一番大きい数値を赤字にしています。
bZ4X | ハリアー | RAV4 | |
長さ(mm) ※フル乗車時 |
985 | 985 | 1,015 |
最大幅(mm) ※デッキサイドトリムえぐり部 |
1,288 | 1,265 | 1,355 |
高さ(mm) ※デッキボード上段 |
757 ※バックドア天井部 |
700 ※天井後端部 |
795 ※天井後端部 |
容量(リットル) ※デッキボード上段 |
410 | 409 | 542 |
※3車種とも2WD(FWD)と4WD(E-Four)で荷室寸法・容量は変わりません
※数値は参考値です
bZ4X・ハリアー・RAV4の荷室サイズを比較してみると、bZ4Xの荷室サイズについては、ハリアーにかなり近いことがわかります。また、すべての数値でRAV4の荷室サイズが一番大きく、RAV4の荷室の広さが際立つ結果となりました。
RAV4の荷室を含む内装については、以下の関連記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
bZ4Xは機械式駐車場に要注意

SUVのなかではミドルサイズSUVに分類されるbZ4Xですが、機械式駐車場の利用には注意してください。
機械式駐車場の種類にもよりますが、一般的には駐車する車の四方を囲むため、平面駐車場など他の駐車場よりも車のサイズを気にしなければなりません。また、機械式駐車場については統一された規格が無いため、駐車場のサイズは機械式駐車場によって違います。そのため、事前に規格や利用可能な車のサイズを確認することをおすすめします。
一般的な目安としては、下記のような機械式駐車場の規格があります。
- 全長5,000mm未満
- 全幅1,850mm未満
- 全高1,550mm未満
- 重量2,000kg未満
bZ4Xの場合、全幅と全高がサイズオーバーしているので、上記規格の機械式駐車場の場合、駐車することができません。機械式駐車場の利用を予定している場合は、あらかじめ利用可能な車のサイズをしっかり確認しましょう。
bZ4Xはリース販売
bZ4Xは、個人向けにはトヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」、法人向けには全国のトヨタレンタリース店やトヨタモビリティサービス(東京地区)を通じてリース形態で提供されます。
ここでは、そのKINTOについてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ(レクサス)の新車に乗れるサブスクリプションサービスです。車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用がコミコミ定額。さらに、クレジットカード払いも可能です。
2021年12月より、初期費用0円で気軽に乗り始められる「初期費用フリープラン」と、いつでも解約金0円でライフスタイルの変化に対応できる「解約金フリープラン(※)」の2つから選ぶことがでるようになりました。
※トヨタ車が対象(GRヤリス“モリゾウセレクション”除く)
※bZ4X専用プランでは5年目以降は解約金0円
トヨタ車(※)は3/5/7年、レクサス車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「のりかえGO」(法人契約・レクサス車は対象外)もあります。申し込みは全てインターネットで完結するので、販売店に何度も足を運ぶ必要もありません。
※GRヤリス“モリゾウセレクション”は3年契約のみ
※bZ4X専用プランでは最長10年
bZ4Xについては、電池性能や下取り価格に関する心配なく、機能のアップデートなども通じて長く・安心してBEV(バッテリーEV)を楽しめるbZ4X専用プランが用意されています。
なお、BEVの充電時間や料金、一充電走行距離については以下の関連記事で解説していますので、そちらも参考にしてみてください。
bZ4Xのサイズ まとめ

トヨタが総力を挙げて取り組んでいる電動車フルラインアップ化の一環として開発された新型BEVの「bZ4X」。
同じトヨタのミドルサイズSUVである、ハリアーやRAV4と同等のサイズ感でありながら、低重心かつロングホイールベース&ショートオーバーハングの形状を活かして、まるで自宅にいるような居心地をかなえる広々とした室内空間を実現しています。
最新機能のアップデートを含め、付加価値を継続的に提供する取り組みを進めてきたKINTOが取り扱う「bZ4X」。最新のBEV(バッテリーEV)に興味がある方は、ぜひKINTOのbZ4X専用プランをチェックしてみてください。