トヨタ車&レクサス車解説

トヨタ C+pod(シーポッド)をレビュー!超小型BEVの特徴は?

トヨタ C+pod(シーポッド)をレビュー!超小型BEVの特徴は?

環境に優しく超コンパクトボディの2人乗りBEV(Battery Electric Vehicle=電気自動車)であるトヨタ「C+pod(シーポッド)」は、2020年12月に法人ユーザーや自治体などを対象に限定販売され、2021年12月より個人向けにも販売がスタートした注目の超小型電気自動車です。全車リース契約となるC+pod(シーポッド)は、全国のトヨタ販売店、レンタリース店で利用することができます。

今回はC+pod(シーポッド)の価格やサイズ、性能、使い勝手、充電方法など、気になるポイントについて詳しく紹介していきます。

※記事公開時の情報をベースにしており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください。

トヨタ C+pod(シーポッド)とは?

トヨタ C+pod(シーポッド)は、環境に優しい超小型ボディの2人乗りBEV。全国のトヨタ販売店、レンタリース店で取り扱われているリース専用車です。2020年12月の発売当初は法人ユーザーや自治体などを対象にした限定販売でしたが、2021年12月より個人ユーザーも対象になりました。

C+pod(シーポッド)は軽自動車よりも小さく、最高速度は60km/h、人の移動における1人当たりの高いエネルギー効率を追求しています。

コンパクトなので取り回しがしやすく、少人数かつ近距離の移動に便利。安全装備も充実しているので、免許取り立ての独身若年層や運転に不安を感じる高齢者の方などにも乗りやすい一台となっています。

リース専用車

C+pod(シーポッド)の価格(税込)は、「X」で166万5,000円、「G」で173万1,000円となっています(※)。
※料金プランは販売店によって異なりますので販売店もしくはレンタリース店にお問い合わせください

リースのみの取り扱いになりますが、手軽にC+pod(シーポッド)を利用でき、かつ車両が確実に回収されることで搭載電池の「3R」(リデュース、リユース、リサイクル)にもつながります。

グレードやカラー

街に馴染む小さく可愛らしいデザインが特徴的なC+pod(シーポッド)のグレードは、標準モデルの「X」と、装備が充実した「G」の2種類。

C+pod(シーポッド)X(無塗装[白色樹脂]×無塗装[黒色樹脂])

※X(無塗装[白色樹脂]×無塗装[黒色樹脂])

標準色は、X・Gともにボディとドアが無塗装(白色樹脂)でルーフが無塗装(黒色樹脂)となっています。

C+pod(シーポッド)G(シアンメタリック×無塗装[黒色樹脂])<オプション装着車>

※G(シアンメタリック×無塗装[黒色樹脂])<オプション装着車>

C+pod(シーポッド)G(シアンメタリック×無塗装[黒色樹脂])<オプション装着車>

G(ブラック×オレンジメタリック×無塗装[黒色樹脂])<オプション装着車>

メーカーオプションカラーは、Gのみに2パターンのツートーンカラーが用意されています。ツートーン(ボディ)は、ブラックのルーフはそのままにボディ色を全5色から選ぶことができ、ツートーン(ドア)は、ルーフとボディがブラック、ドアのカラーを全3色から選択できます。

規格・区分について

C+pod(シーポッド)は道路運送車両法上、軽自動車の⼀種である「超型モビリティ」に区分され、軽自動車ナンバーの装着が義務付けられています。車検、自賠責保険、税金は軽自動車と同様。環境性能に優れた自動車として減税制度が適用されます(2021年12月時点)。

超小型モビリティとして法定最高速度は60km/hで、高速道路・自動車専用道路は走行不可です。また、車両には速度制限装置(スピードリミッター)が搭載されています。

C+pod(シーポッド)のサイズや使い勝手

超小型だから走りやすく停めやすい

C+pod(シーポッド)は、全長2,490mm×全幅1,290mm×全高1,550mmと、超コンパクトなボディサイズ。普通車と比較すると一目瞭然で、なんとアルファード1台分の駐車スペースに、2台置けるほどの省スペース。

ホイールベースは1,780 mm、フロント/リヤトレッドは1,105mm/1,095mm、最小回転半径は3.9mと群を抜く小回り性能で、小さな曲がり角での旋回や、細い路地での対向車とのすれ違いもスイスイ。狭い駐車場での駐車もラクラクできます。

見た目以上に広い荷室

見た目以上に広い荷室のC+pod(シーポッド)

C+pod(シーポッド)の室内スペースは室内長1,290mm×室内幅1,100 mm×室内高1,070 mm、荷室は荷室長 335mm×荷室幅(床面)619mm×荷室高 767mm。

見た目以上に荷室が広く、買い物などの日常使いから、介護訪問巡回などのビジネス利用まで様々な用途で活躍が期待できます。乗車スペースの中央にはカップホルダーが2個、助手席にはオープントレイなど、便利な収納スペースも備えられています。

大人2人が乗れる室内空間

大人2人が乗れる室内空間のC+pod(シーポッド)

※G(内装色ブラック)<オプション装着車>

コンパクトなC+pod(シーポッド)ですが、大人2人が並んで座ることができます。

乗り降りしやすいC+pod(シーポッド)

乗車スペースのドアは高さ1,116mmを確保、大開口で優れた乗降性も特徴です。乗り込み口の高さは335mmと段差が小さく、シートは乗り降りしやすい高さに設置されています。

C+pod(シーポッド)のコックピット

※G(内装色ブラック)<オプション装着車>

また、メーターパネルを運転席と助手席の間に設置し、運転席からの視界を広々確保。エアコンなどのスイッチ類もセンターに集約し、使いやすさを追求しています。

C+pod(シーポッド)のBEV性能

航続距離や最高速度

超⼩型モビリティであるC+pod(シーポッド)の法定速度は60km/hですが、日常生活の近距離移動には充分な速度といえます。また1回の充電で走行できる距離は150kmで、日常の移動はほぼカバーできるでしょう。なお、高速道路と自動車専用道路では走行することはできませんので注意が必要です。

充電ポートからコンセントにつなぐだけ

C+pod(シーポッド)の充電ポート

※充電ポート

電気自動車というと充電に不安を感じる人も多いと思いますが、C+pod(シーポッド)はフロントに充電ポートが設置されており、充電はコンセントに繋ぐだけ。コンセントはAC200VコンセントとAC100Vコンセントから選べます。

AC200Vコンセントは専用の配線工事が必要ですが、付属の充電ケーブルをコンセントに挿すだけで、約5時間で充電完了。一方、AC100Vコンセントは満充電までに約16時間要しますが、専用の配線工事は不要です(※)。
※充電設備の設置についてはC+pod(シーポッド)公式サイトをご確認ください。

例えば、1日の移動距離が約30KmでAC200V充電の場合は「夜帰宅して就寝時間の間に普通充電」で翌朝すぐに走行でき、AC100V充電の場合では1日約5~15Km程度の移動距離で「月曜から土曜に使用して日曜1日充電で満充電」といった使い方が考えられます。

また「BEV・PHV充電サポート」に加入することで、外出先で充電が必要になった場合にはG-Station(充電器)が設置されているトヨタ販売店、レクサス販売店や全国の商業施設・宿泊施設などで、充電することも可能です(有料)。なお、C+pod(シーポッド)は急速充電に対応していないため、普通充電のみ利用可能となります。

エアコンについて

室内を効率よく冷やすクーラーと即効性の高い快適温熱シートがGグレードのみに設定されており、季節を問わず少ない消費電力で快適に運転ができます。なおG・Xともに暖房は設置されていませんので注意が必要です。

C+pod(シーポッド)に蓄えた電力を「走る」以外にも使用

外部給電機能

C+pod(シーポッド)のアクセサリーコンセント

※アクセサリーコンセント

車内の助手席足元に設置されたアクセサリーコンセントからは、C+pod(シーポッド)のバッテリーに蓄えた電力を「走る」以外にも使用できます。

C+pod(シーポッド)のヴィークルパワーコネクター(走行中は使用不可)

※ヴィークルパワーコネクター(走行中は使用不可)

さらにメーカーオプションで外部給電システム(ヴィークルパワーコネクター付)を設置でき、いざという時の非常電力源としても役立ちます。外部給電システムは、最大電力1500Wまでの給電に対応可能。例えば、携帯電話(10W)やノートパソコン(50W)、電気炊飯器(600W)、電気ストーブ(750W)などの電気製品を同時に使うことができます。

C+pod(シーポッド)の安全性能

小さくても安全性はしっかり確保されたC+pod(シーポッド)は、超小型モビリティ用の安全基準に対応しています。

歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼)を検知し、ぶつからないをサポートする「プリクラッシュセーフティ」や、ガラスや壁などの静止物を検知して、衝突被害軽減に寄与する「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」をはじめ、安全装備が充実しています。

C+pod(シーポッド)レビュー まとめ

超コンパクトながら、見た目よりも広々とした室内空間、取り回しの良さや環境面への配慮、充実した安全装備にも注目のC+pod(シーポッド)。「運転が不安になってきた」「毎日長い距離は乗らない」「もっとクリーンに移動したい」「仕事で使うクルマの駐車スペースに困っている」など、時代とともに多様化する移動や駐車のお悩みを持つ方は、ぜひ選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

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