トヨタ車&レクサス車解説

5ナンバーミニバンとは?3ナンバーとの違いや人気車を紹介!

5ナンバーミニバンとは?3ナンバーとの違いや人気車を紹介!

ファミリーカーとして人気が高い「ミニバン」ですが、5ナンバーと3ナンバーのサイズが存在しているのをご存知でしょうか。5ナンバーと3ナンバーではボディサイズや排気量などのほか、場合によっては維持費、駐車場での扱いなども異なります。

日本の駐車場や道路事情を考えると、3ナンバーよりもコンパクトな5ナンバーサイズのミニバンは魅力的です。今回はそんな5ナンバーサイズのミニバンについて紹介していきます。

※記事公開時の情報をベースにしており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください。

ミニバンとは?

ミニバンとは?

そもそも「ミニバン」とは一体どんな車でしょうか。実は明確な定義はなく、一般的には3列シートを備えた箱型の車を指し、また、多くのミニバンがスライドドアを備えています。

  • 室内空間が広い
  • 荷室が広い
  • 多人数乗車が可能
  • スライドドアにより乗降しやすい

といった特徴があることから、ファミリーカーとしての需要が高いのが現状です。

日常使いをメインに幅広い活躍「コンパクトミニバン」

明確な定義はありませんが、一般的には、後述する5ナンバーサイズのミニバンのことを「コンパクトミニバン」と呼び、5ナンバーの上限に近いサイズ感(5ナンバーフルサイズ)のミニバン(ミドルサイズミニバン)に比べて、よりコンパクトなサイズ感のミニバンを指します。

コンパクトであるもののミニバンとしての特徴は踏襲しているので、ファミリーカーとしての日常使いをメインに、キャンプやレジャーまで幅広い活躍が期待できます。

ミニバンの主力クラス「ミドルサイズミニバン」

「ミドルサイズミニバン」についても明確な定義はありませんが、5ナンバーフルサイズ(一部グレードによって3ナンバーサイズも)のミニバンがミドルサイズミニバンと呼ばれています。

自動車メーカー各社が力の入ったモデルを投入しており、ミドルサイズミニバンはミニバンの主力クラスといえます。

コンパクトミニバンと比べると、3列目シートまで快適に乗車できる居住性の高さや広い荷室、動力性能などの点において、ミドルサイズミニバンの方が優れているといえます。

5ナンバーミニバンとは?

名古屋ナンバー ナンバープレート 5ナンバー

「5ナンバーミニバン」とは、ナンバープレートの地域名の横にある3桁の数字の最初が「5」のナンバーであるミニバンを指します。

豊田ナンバー ナンバープレート 3ナンバー

同じように、ナンバープレートの地域名の横にある3桁の数字の最初が「3」のミニバンであれば「3ナンバーミニバン」ということになります。

5ナンバーと3ナンバーの違いとは?

では、そもそも、5ナンバーや3ナンバーの違いは何でしょうか。

5ナンバーの基準

5ナンバーの車の条件は、ボディの大きさと排気量にあります。以下の基準をすべて満たしていることが5ナンバー車の定義になります。

  • 全長:4,700mm以下
  • 全幅:1,700mm以下
  • 全高:2,000mm以下
  • 排気量:661cc以上2,000cc以下

3ナンバーの基準

一方で、3ナンバー車は、以下の基準に一つでも該当すれば3ナンバー車として定義づけされます。

  • 全長:4,701mm以上
  • 全幅:1,701mm以上
  • 全高:2,001mm以上
  • 排気量:2,001cc以上

つまり、全長・全幅・全高・排気量のうちどれか1つでも、5ナンバーの基準を超えた場合、3ナンバー車とみなされます。

5ナンバーと3ナンバーの税金の違い

5ナンバーと3ナンバーで税金が違うと思われがちですが、実は5ナンバーと3ナンバーでの税金の違いはありません。車の税金は、ナンバーの違いで決まるものではなく、自動車税は排気量、自動車重量税は車の重量によって決まります。

  • 自動車税:排気量により税額が変動
  • 自動車重量税:車両重量により税額が変動

一方、前述したように、5ナンバーと3ナンバーの違いは、ボディの大きさと排気量によって決まります。

よって、例えば「2,000cc以下の3ナンバー車(全長/全幅/全高のどれか1つでも5ナンバー基準を超えた場合)」と「2,000cc超の3ナンバー車」では、同じ3ナンバーでも税額は違ってきますし、「2,000cc以下の3ナンバー車」と「2,000cc以下の5ナンバー車」は税額が同じという事になります。

参考までに、自動車税の年税額を見てみましょう。以下の表のとおり、総排気量によって分けられています。

種別

総排気量

年税額

乗用車(自家用)

1,000cc以下

2万5,000円

1,000cc超~1,500cc以下

3万500円

1,500cc超~2,000cc以下

3万6,000円

2,000cc超~2,500cc以下

4万3,500円

2,500cc超~3,000cc以下

5万円

3,000cc超~3,500cc以下

5万7,000円

3,500cc超~4,000cc以下

6万5,500円

4,000cc超~4,500cc以下

7万5,500円

4,500cc超~6,000cc以下

8万7,000円

6,000cc超

11万円

※自動車税種別割グリーン化特例の適用を受けない税額
※2019年10月1日以降に初回新規登録を受けた場合の税額

5ナンバーミニバンを選ぶ際の注意点とは?

コンパクトで使い勝手のいい5ナンバーサイズのミニバンですが、選ぶ際に注意したい点がいくつかあります。

1つは、ひとことに5ナンバーミニバンといっても、ボディサイズの違いがあるということです。

例えば、トヨタのノアやヴォクシーなどは5ナンバーの中でも上限に近いサイズ感で、「ミドルサイズミニバン」や「5ナンバーミニバン」と呼ばれます。一方で、3列目シートがない2列シート仕様のグレードもあるシエンタなどは、「コンパクトミニバン」や、ノアやヴォクシーと同様に「5ナンバーミニバン」とも呼ばれるのです。

同じ「5ナンバーミニバン」でもサイズ感は幅広いということを、頭に入れておきましょう。

また、多くのミニバンの特徴であるスライドドアは、広く開口し乗降しやすいのがメリットですが、車両価格が高くなることや重量が重くなることによってその分燃費も悪くなることは、デメリットとして覚えておきたいポイントです。

コンパクトな5ナンバーミニバンとはいえ、結果的にコストに響くことがあるので、予算や用途を踏まえてほかのボディタイプとも比較して選ぶことをおすすめします。

5ナンバーミニバン新車販売台数ランキング

そんな5ナンバーミニバンについて、2021年上半期(1月~6月)新車販売台数トップ5をみていきましょう。

ランキングは一般社団法人日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表した2021年1月〜6月の「乗用車ブランド通称名別順位」から5ナンバーミニバンをピックアップしました。

順位

メーカー

車名

販売台数

価格(税込)

1位

トヨタ

ヴォクシー

4万1,101台

281万3,800円~

2位

ホンダ

フリード

3万5,551台

199万7,600円~

3位

トヨタ

シエンタ

3万3,753台

181万8,500円~

4位

日産

セレナ

3万2,283台

257万6,200円~

5位

トヨタ

ノア

2万5,229台

255万6,400円~

※2021年11月時点でヴォクシーの現行販売モデルは5ナンバーサイズなし

1位は、かっこいいミニバンとして定評のあるトヨタ「ヴォクシー」。迫力のあるフロントフェイスやシャープなデザインが特徴で、2位と6,000台近く差をつけてトップの座を獲得しています。2021年11月時点におけるヴォクシーの現行販売モデルは、エアロ仕様の「ZS」グレードのみの展開のため5ナンバーサイズはありませんが、以前はラインアップされていた標準仕様は5ナンバーサイズのため、ランキングとして取り上げました。

2位、3位にはボディサイズの小さなコンパクトミニバン、ホンダ「フリード」、トヨタ「シエンタ」が僅差でランクイン。200万円以下から購入できる手軽さと、取り回しのよさが特徴の2台です。

4位、5位には5ナンバーフルサイズの日産「セレナ」、トヨタ「ノア」という結果に。やはり大きいほどに多目的かつ万能に使えるので、ファミリー層にはもちろん、多方面で需要が高いのかもしれません。

ここからは、ランクインしたトヨタの3車種、ヴォクシー、シエンタ、ノアについてみていきましょう。

3代目ヴォクシー(2014年1月~2022年1月)

ヴォクシー 特別仕様車 ZS“煌 Ⅲ”(ガソリン車 7人乗り2WD ブラック)

※特別仕様車 ZS“煌 Ⅲ”(ガソリン車 7人乗り2WD ブラック)

クールでスタイリッシュなデザインや広々とした室内空間が特徴の「ヴォクシー」。トヨタのミドルサイズミニバン3兄弟(ノア/ヴォクシー/エスクァイア)のなかで一番人気を誇り、2020年(1月~12月)の新車販売台数ランキングで10位、ミニバンに限れば4位にランクインしました。

ひと回り大きいアルファードと同じ1,400mmの室内高があり、5ナンバーサイズながら室内空間および荷室のスペースは余裕を感じるつくりとなっています。7人乗りは9パターン、8人乗りは5パターンの多彩なシートアレンジが可能で、乗車人数や荷物の量によってレイアウトを変えられる使い勝手のよさが魅力です。

なお、ヴォクシーの標準仕様は5ナンバーサイズですが、エアロ仕様のZSグレードのみ、外装のサイズが変わるために3ナンバーサイズのモデルとなります(※)。

ヴォクシーのボディサイズ・排気量(エアロ仕様)

全長(mm)

4,710

全幅(mm)

1,735

全高(mm)

1,825~1,870

エンジンの総排気量(cc)

1,797~1,986

※道路運送車両法による自動車分類の基準項目

2代目シエンタ(2015年7月~2022年8月)

シエンタ X(ハイブリッド車 7人乗り ブラックマイカ×エアーイエロー)<オプション装着車>

※X(ハイブリッド車 7人乗り ブラックマイカ×エアーイエロー)<オプション装着車>

トヨタ最小ミニバンとしてコンパクトながらゆとりのある空間設計が自慢の「シエンタ」。遊び心を感じるデザイン、誰もが運転しやすく心地よく使えるよう、機能性と操作性を重視した室内空間などで人気を集めています。

6人または7人乗りの3列シート車に加え、5人乗りの2列シート車もあり、家族構成や使用用途に合わせて選択できるのが魅力です。

コンパクトなうえ、最小回転半径は5.2mでUターンや縦列駐車時などの取り回しが快適。車に近づくとスライドドアが自動で開く「ウェルカムパワースライドドア(G Cuero、G、FUNBASE G Cuero、FUNBASE G、G車いす仕様車に標準装備)」や、乗り降りしやすい低床&フラットフロア、後席への荷物の置忘れ通知機能「リヤシートリマインダー(マルチインフォメーションディスプレイ装着車に標準装備)」など、子供の送迎や買い物などの日常使いに便利な機能もたくさん盛り込まれています。

シエンタのボディサイズ・排気量

全長(mm)

4,260

全幅(mm)

1,695

全高(mm)

1,675~1,695

エンジンの総排気量(cc)

1,496

※道路運送車両法による自動車分類の基準項目

3代目ノア(2014年1月~2022年1月)

ノア 特別仕様車 Si“W×B Ⅲ”(ハイブリッド車 7人乗り 2WD ホワイトパールクリスタルシャイン)<オプション装着車>

※特別仕様車 Si“W×B Ⅲ”(ハイブリッド車 7人乗り 2WD ホワイトパールクリスタルシャイン)<オプション装着車>

余裕のある室内空間、使い勝手のいい機能を搭載し、優れた実用性で支持を集める「ノア」。2WDと4WD、ガソリン車とハイブリッド車、8人乗りと7人乗り、さらに特別仕様車もあり、豊富なグレードをラインアップしています。

ゆったりくつろいだり、荷物を載せたり、シーンに合わせて様々なシートアレンジが可能。7人乗りでは、サードシートを跳ね上げセカンドシートを超ロングスライドすることで足元に810mmのスペースが生まれ、まるでリビングにいるようなスーパーリラックスモードにすることも可能です。

なお、ノアの標準仕様は5ナンバーサイズですが、エアロ仕様のSiグレードのみ、外装のサイズが変わるために3ナンバーサイズのモデルとなります。

ノアのボディサイズ・排気量

全長(mm)

4,695~4,710

全幅(mm)

1,695~1,735

全高(mm)

1,825~1,870

エンジンの総排気量(cc)

1,797~1,986

※道路運送車両法による自動車分類の基準項目

コンパクトな5ナンバーミニバン まとめ

コンパクトな5ナンバーミニバン まとめ

「家族で出かけたり、荷物をたくさん載せたりするためには広い室内空間が必要だけど、大き過ぎないほうがいい」という人にちょうどいい、コンパクトな5ナンバーミニバン。今回は5ナンバーミニバンランキング上位のヴォクシー、シエンタ、ノアの3車種を紹介しましたが、トヨタにはほかにも様々なミニバンがあります。モデルによって個性や特徴、サイズ感などが異なってくるので、5ナンバーミニバンを探している方は様々なモデルを比較してみることをおすすめします。ぜひ、使用用途や環境に合わせてぴったりの一台を見つけてください。

最後に、購入以外にもトヨタの5ナンバーミニバンに乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。

KINTO月々定額でトヨタ・レクサス車をご利用いただける(サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます

  • トヨタの新車が対象の「KINTO ONE
  • トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE 中古車」最短1ヶ月納車!(東京・愛知・長野で提供、エリア順次拡大中)
  • 電気自動車(BEV)のbZ4Xが対象の「KINTO ONE bZ4X専用プラン
  • レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS
  • KINTO ONEにアップグレードとコネクティッドを加え、月額料金がリーズナブルになった「KINTO Unlimited

などのサブスクリプションサービスを展開しています。

それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。

KINTO ONEとは?

KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用がコミコミ定額(※)のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です。

初期費用0円で気軽に乗り始められる初期費用フリープラン(※)」と、 いつでも解約金0円でライフスタイルの変化に対応できる解約金フリープラン(※)」の2つから選ぶことができます。

トヨタの新車は3/5/7年(※)、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車は対象外)」もあります。「KINTO ONE 中古車」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ。 申し込みは全てインターネットで完結できます

※「KINTO ONE bZ4X専用プラン」では、契約期間中の電池性能(10年20万km/電池容量70%)の保証、コネクティッドサービス利用料金も込みのコミコミ定額、最初の4年間は月々定額で5年目以降は段階的に月額が下がります。5年目以降の中途解約金は0円、契約期間は最長10年。

≪関連リンク≫

KINTO ONEサービス内容

KINTO Unlimitedとは?

トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。

KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。

≪関連リンク≫

KINTO Unlimitedサービス内容

充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOを利用してトヨタ車やレクサス車に乗ることも検討してみてはいかがでしょうか?

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