トヨタ「パッソ」は2004年にダイハツとの共同開発で誕生したコンパクトカー。初代から数えて3代目となる2016年のフルモデルチェンジ、2018年のマイナーチェンジを経て、2021年4月には一部改良で安全装備を強化するなど、成熟度が増しています。
この記事では、今回行われた一部改良の主な変更点のほか、豊富なカラーや燃費などのパッソの魅力的な部分を紹介します。
パッソとは?
パッソはトヨタとダイハツの共同開発で誕生したハッチバックスタイルのコンパクトカー。現行モデルのベースとなるパッソは2016年にフルモデルチェンジして登場しました。
2016年「パッソ」フルモデルチェンジ
ゆとりある広い室内空間と取り回しの良さをはじめ、ボディの軽量高剛性化や足回りの強化などによるフラットな乗り心地と安心感ある走り、登場当時の2WD車はガソリンエンジン登録車No.1の燃費を実現。小粋なデザインに一新するとともに、スマートかつ上質な装いの新グレード「MODA」を登場させ、オシャレなツートーンカラーも設定することでバリエーションを豊富にしました。
2018年「パッソ」マイナーチェンジ

※左:MODA“G package”(2WD) 右: X“L package”(2WD)
新型パッソ登場から約2年が経過した2018年にはマイナーチェンジを実施。デザインの質感向上を図るとともに、進化した予防安全パッケージを搭載しました。
デザイン面では、「MODA」シリーズにおいて大開口のフロントグリルの採用をはじめL字型のフォグランプベゼルでワイド感を強調し大胆かつ上質な印象に、「X」シリーズはフロントグリル上部に添えたシルバー塗装のアクセントで、シンプルかつシャープな印象を与えています。
安全面では、歩行者も検知する衝突回避支援ブレーキや、夜間での歩行者の早期発見に貢献するオートハイビームなどをパッケージ化した衝突回避支援システム「スマートアシストⅢ」と、前後方向の障害物を検知するコーナーセンサーを、「X」を除く全車に標準装備しました。
2021年「パッソ」一部改良
そしてマイナーチェンジから約3年が経過した2021年4月に一部改良が行われ、魅力あるパッソはさらに進化しました。
一部改良の主な変更内容
2021年4月1日に発売されたパッソの一部改良の主な変更点は「安全性能」「快適装備」「内外装」の3点です。それぞれの具体的な内容を紹介します。
安全・安心に配慮した装備
マイナーチェンジで進化した衝突回避支援システム「スマートアシストⅢ」とコンライトを「X」グレードにも採用したことで全車標準装備となりました。またLEDヘッドランプを「X“L package”」に標準装備。エントリーモデルを選択しても同じ安全性能となったことは嬉しいポイントです。
快適装備
リヤドアおよびバックドアに、UVカット機能付プライバシーガラスを「X」にも採用。これにより「X」の後席に乗車する場合でも、日焼けや紫外線の心配が減りました。
洗練された内外装
内装面では、「X」グレードの上位モデルとなる「X“L package”」に、シルバー+ピアノブラック調加飾を施したオーディオクラスターとサイドレジスターリングを設定。室内がより上質なものとなりました。
外装面では、ターコイズブルーマイカメタリックを新設定。カラーのラインアップを見直すことで、モノトーン9カラー、ツートーン4カラーの全13カラーと充実しました。カラーの選択肢が多いこともパッソにおける特徴のひとつです。
パッソの燃費と走り
パッソのグレード別カタログ燃費(WLTCモード)は以下の通りです。
グレード | 2WD | 4WD |
X | 21.0km/L | 19.0km/L |
X“L package” | 21.0km/L | 19.0km/L |
MODA | 21.0km/L | 19.0km/L |
MODA“G package” | 21.0km/L | 19.0km/L |
特別仕様車 MODA“Charm” | 21.0km/L | 19.0km/L |
軽量ボディと1.0Lという小排気量エンジンの組み合わせによりパッソはエコカー減税の対象となる低燃費、WLTCモードにおいて2WDは21.0km/L、4WDは19.0km/Lを実現しています。ガソリン代をあまり気にすることなく、気軽にお出かけができるのもパッソの魅力といえます。
走りに目を移すと、パッソは1.0Lの直列3気筒エンジンを搭載しています。スペックは最高出力69ps、最大トルク92Nm。車両重量は2WDで910kg、4WDで960kgと軽量のため、軽快でキビキビとした走りが可能です。またトランスミッションにCVTを採用しており、変速ショックの少ないスムーズな加速が味わえます。
さらにボディ剛性とサスペンションを磨き上げることにより、コーナリング時の左右への揺れやふらつき、路面での上下動を抑制。フラットで快適な乗り心地を実現しています。
パッソの全カラーラインアップ写真
パッソの大きな特徴である豊富なカラー。シックなモノトーンとオシャレで可愛いツートーンの選択が可能です。ここでは、パッソの全カラー13色+特別仕様車の特別設定色2色のラインアップ写真を紹介します(2021年5月時点)。ぜひ、お気に入りのカラーを探してみてください。
MONO TONE(写真はX“L package”)

※ターコイズブルーマイカメタリック

※ダークエメラルドマイカ

※ファイアークォーツレッドメタリック

※ブライトシルバーメタリック

※パウダリーベージュメタリック

※ブラックマイカメタリック

※ホワイト

※プラムブラウンクリスタルマイカ

※パールホワイトⅢ
「X」シリーズはモノトーンしか選択できませんが、それでも9カラーと豊富にラインアップされています。
TWO TONE(写真はMODA)

※ブラックマイカメタリック×ダークエメラルドマイカ

※ブラックマイカメタリック×ファイアークォーツレッドメタリック

※ブラックマイカメタリック×パウダリーベージュメタリック

※ブラックマイカメタリック×パールホワイトⅢ
「MODA」シリーズはモノトーンにおいて「ホワイト」のみ選択できませんが、「パールホワイトⅢ」は選択可能です。そしてオシャレで可愛いツートーンカラーが4カラーも選択できます。
特別仕様車 特別設定色

※ジューシーピンクメタリック

※ホワイト×ジューシーピンクメタリック
「MODA」シリーズの特別仕様車である「MODA Charm」のモノトーンでは、「ダークエメラルドマイカ」、「ファイアークォーツレッドメタリック」、「パウダリーベージュメタリック」、「パールホワイトⅢ」の4カラーのみになりますが、ツートーンの4カラーはすべて選択可能です。さらに「MODA Charm」にしか設定されていないモノトーンの「ジューシーピンクメタリック」とツートーンの「ホワイト×ジューシーピンクメタリック」が選択できます。
コンパクトでも広々したパッソの内装

※X“L package” (内装色:グレージュ)
パッソは水平基調のインパネを採用することで、ワイド感を強調した広々空間のインテリアを実現。全体的にシンプルでありながらも見栄えの良い作りで、デザイン性だけではなく利便性に関しても追求されています。
インパネ中央から助手席前まで広がったトレイ (MODAシリーズはアッパーボックス(フタ付)+センタートレイ)に、センターロアボックス、インパネ左右にはプッシュオープン式カップホルダーを備えるなど、豊富な収納スペースを随所に設置し使い勝手の良い内装に仕上がっています。
後部座席と荷室の両立は、5ナンバー車ならではの魅力です。荷室単体でも大型のスーツケースが積めるほど、日々のお買い物には十分な大きさです。開口部も広く、荷物の出し入れがしやすくなっています。MODAシリーズのリヤシートは6:4分割可倒タイプなので、荷室に入りきらない長い荷物も積載できます。
さらに今回の一部改良で、「X」のリヤドアおよびバックドアにUVカット機能付プライバシーガラスが採用され、また「X“L package”」にシルバー+ピアノブラック調加飾を施したオーディオクラスターとサイドレジスターリングが設定されたことにより、パッソの内装はより魅力的になりました。
パッソのグレードと価格
パッソのグレード構成は特別仕様車の「MODA Charm」を含め、2WD・4WDともに5種類の合計10種類。価格(税込)はエントリーモデル「X 2WD」の126万5,000円からハイエンドモデル「MODA ”G package” 4WD」の190万3,000円までとなっています。
その他グレードの詳細や価格は、公式サイトでご確認ください。
パッソのレビューまとめ

コンパクトカーとして魅力あるパッソが、今回の一部改良でより一層魅力的になりました。豊富なカラーが特徴のパッソは「好きな色の車に乗りたい」といった方には、おすすめのコンパクトカーといえます。
最後に、購入以外にもパッソに乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ(レクサス)の新車に乗れるサブスクリプションサービスです。車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用がコミコミ定額。さらに、クレジットカード払いも可能です。
2021年12月より、初期費用0円で気軽に乗り始められる「初期費用フリープラン」と、いつでも解約金0円でライフスタイルの変化に対応できる「解約金フリープラン(※)」の2つから選ぶことがでるようになりました。
※トヨタ車が対象(GRヤリス“モリゾウセレクション”除く)
※bZ4X専用プランでは5年目以降は解約金0円
トヨタ車(※)は3/5/7年、レクサス車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「のりかえGO」(法人契約・レクサス車は対象外)もあります。申し込みは全てインターネットで完結するので、販売店に何度も足を運ぶ必要もありません。
※GRヤリス“モリゾウセレクション”は3年契約のみ
※bZ4X専用プランでは最長10年
KINTOを利用してパッソに乗ることも検討してみてはいかがでしょうか?
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます