トヨタ車&レクサス車解説

駐車場の寸法(幅/サイズ)はどれ程必要?車庫証明の寸法も

駐車場の寸法(幅/サイズ)はどれ程必要?車庫証明の寸法も

車を購入する際に考慮すべきもののひとつに「駐車場」があります。車を購入するためには自動車保管場所証明書、通称「車庫証明」が原則(※)として必要です。
※車庫証明が必要な地域は「自動車の保管場所の確保等に関する法律」に定められています
※軽自動車については届出が必要な地域に応じて「保管場所届出書」を自治体に提出

自宅に駐車場があるから問題ないと思っていても、購入する車によってはサイズが足りず駐車できない場合もあるため注意が必要です。
この記事では「購入した車が駐車場のサイズに合わなかった」といった事態を避けるためにも、車庫証明に必要な駐車場のサイズや駐車場の種類、代表的な車種(トヨタ車)のサイズなどを紹介します。

※記事公開時の情報をベースにしており、最新でない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトなどでご確認ください。

車庫証明に必要な駐車場のサイズ

駐車場 上空からの写真

車庫証明に必要な駐車場のサイズについて、法律の規定はありませんが、国土交通省による「標準駐車場条例」では、以下のように記されています。

駐車台数1台につき幅2.3メートル以上、奥行5メートル以上とし、自動車を安全に駐車させ、及び出入りさせることができるものとしなければならない。

出典:国土交通省「標準駐車場条例の改正について

駐車場の寸法は、車のサイズよりもゆとりを持った広さが必要です。車のサイズと同じ寸法の場合、ドアの開閉や人の通行が難しくなるためです。

では、駐車場の周りにはどれくらいの広さが必要になるのか、駐車場の種類ごとに見てみましょう。

平面駐車場のサイズ

平面駐車場

駐車場の広さは、国土交通省の「駐車場設計・施工指針について」で車両ごとに指針が出ています。具体的な長さと幅の寸法は下表のとおりです。

設計対象車両

長さ(m)

幅員(m)

軽自動車

3.6

2.0

小型乗用車

5.0

2.3

普通乗用車

6.0

2.5

※出典:国土交通省「駐車場設計・施工指針について

後述の代表的な車種の大きさで取り上げる車を上表の数字にあてはめてみましょう。

小型乗用車はコンパクトカーが該当し、以下のゆとりが最低限必要です。

  • 長さ:約0.6~1.3m
  • 幅:約0.5~0.6m

普通乗用車はセダンやミニバン、SUVが該当し、例えばノアやヴォクシーの場合は以下のゆとりが最低限必要です。

  • 長さ:約1.3m
  • 幅:約0.8m

ランドクルーザーなど普通乗用車のなかでも大きい車種の場合は、車体のサイズに上記のゆとりを足した寸法が最低限必要と考えるとよいでしょう。

機械式駐車場のサイズ

住まいがマンションなどの場合、平面駐車場ではなく機械式駐車場の場合もあります。機械式駐車場については統一された規格が無いため、駐車場のサイズは機械式駐車場によって違います。そのため、必ず管理会社に規格や利用可能な車のサイズを確認しましょう

機械式駐車場

参考として実際に機械式駐車場を利用している人の意見をお伝えすると、以下のような回答がありました。

  • 前は20cmくらいの余白がほしい
  • 後ろは1mくらいの余白がほしい
  • 左右はそれぞれ柱などから30cm離れていてほしい
  • 上は20cmの余裕があれば擦らないと安心できる
  • 隣の車との距離は1m以上ほしい

また、とあるマンションの機械式駐車場の規格を紹介します。

  • 全長5,050mm以下
  • 全幅1,900mm以下
  • 全高2,100mm以下
  • 重量2,300kg以下

機械式駐車場によっては、全幅1,900mm以下の規格でも1,850mmの車が入らなかった例もあります。例えば、全幅は問題無くてもタイヤ外幅のサイズがオーバーして入らないといったケースです。機械式駐車場の性質上、全高や重量などにも気をつけなければなりません。

車庫証明がもらえない場合も

マンションの機械式駐車場

なお紹介した機械式駐車場の規格は、やや広めの規格です。駐車場によっては、規格にギリギリ収まる範囲内のサイズであっても、出入り口が狭かったり、出た先の道路幅が狭い等によって車庫証明がもらえない場合もあるようです。

機械式駐車場を採用しているマンションについては、マンションの機械式駐車場を管理している会社に事前に問い合わせるなどして、駐車予定の車が実際に駐車可能で車庫証明が貰えるかどうか、確認するようにしましょう。

【参考】一般的な機械式駐車場のサイズ制限

機械式駐車場イメージ

機械式駐車場によって規格の違いはありますが、

  • 全長5,000mm未満
  • 全幅1,850mm未満
  • 全高1,550mm未満
  • 重量2,000kg未満

が一般的な目安となる規格のようです。

それに照らし合わせて後述の代表的な車種の大きさを見てみると、コンパクトカーのルーミーのような全高が高い車種やミニバンSUVは高さ制限に気をつける必要があります。

さらに、大型のミニバンや中型以上のSUV、例えば人気車のアルファードやハリアー、ランドクルーザーなどは全幅の制限にも収まっていないため、一般的な機械式駐車場には不向きといえます。

一般的な機械駐車場のサイズ制限について、車種ごとにサイズオーバーしている箇所は、後述のトヨタ車ボディタイプ別のサイズ一覧表(コンパクトカーミニバンセダン/ワゴンSUV)の赤文字部分にて確認できます。ぜひ参考にしていただければと思います。

敷地外の駐車場を借りる場合

車を購入したくても敷地内に駐車場が無い場合は、敷地外に駐車場を探すことになります。警視庁のホームページ「保管場所(車庫)の要件と使用権原書面」に記載がありますが、駐車場の場所は自宅から2キロ以内である必要があります。

また、駐車場の広さは指針が出ているとはいえ、駐車場ごとにサイズの違いがあり契約できる車にサイズ制限が設けられています。車を購入する前に、その購入予定の車のサイズで契約できる駐車場があるかどうか調べておきましょう。

また前述しましたが、場合によってはサイズ制限内の車であっても、車が入らなかったといったケースもあるようです。駐車場に入るかどうかだけではなく、停めやすいか、出やすいかといったこともあります。もし可能であれば、駐車場管理会社の許可をもらったうえで、購入予定の車と同車種のレンタカーを借りるなどして試しに駐車してみてもいいかもしれません。当然ですが、その際には車をぶつけないよう、細心の注意を払って駐車しましょう。

駐車場の広さにゆとりが欲しい場合

駐車に必要とされる広さは、人が出入りするための通行スペースや車を駐車場へ入れやすくするための「ゆとり」も含めたものです。

平面駐車場の場合で割り出した車の周りに必要な広さとなる長さや幅は、あくまで最低限必要な寸法のため、個別の事情、例えば「車庫入れが不安」「両方のドアから出入りしたい」「荷物を出し入れする機会が多い」などのケースを考えると、さらなる「ゆとり」が必要といえます。

ご参考までに、(公財)東京都道路整備保全公社による「駐車場ユニバーサルデザインガイドライン」では、「駐車場には、運転初心者、高齢者、妊産婦、乳幼児を連れた人などをはじめ、誰でも安全かつ円滑に駐車および乗降できるスペースを設けることが望ましい」としており、「片側ドアをフルオープンにすることが可能な程度の幅を確保していれば、運転初心者等が駐車しやすくなるだけでなく、人の乗降はもとより、荷物の出し入れも楽となり、誰もが駐車しやすく安全で円滑に乗降できる駐車スペースとなる」と解説しています。

東京都道路整備保全公社による「駐車場ユニバーサルデザインガイドライン」での駐車イメージ

出典:(公財)東京都道路整備保全公社「駐車場ユニバーサルデザインガイドライン

さらに、具体的な駐車場の幅や奥行きについても「普通乗用車の場合、標準的な車幅は約 1.9mであり、ドアの開閉寸法は、フルオープン時で約 0.8mである。したがって、駐車スペースの幅が 2.7m以上確保されていれば、普通乗用車であれば、余裕を持ってドアをフルオープンにすることが可能である。また、普通乗用車の場合、標準的な奥行きが約 5.1mであり、前方方向のクリアランスは、一般的に約 0.3mである。したがって、幅が 2.7m以上、奥行き 5.4m以上を、ゆったり駐車スペースの大きさとすることが望ましい」と言及しています。ぜひ、ゆとりも含めた駐車場のサイズ感として参考にしてみてください。

繰り返しになりますが、国土交通省の「駐車場設計・施工指針について」は、あくまでも目安の指標です。それぞれの車種や駐車場にする場所の条件、個別の事情などに応じた車の周りに必要な広さが、使いやすい駐車場のためには必要です。

駐車場を借りる場合には、必要なスペースまでしっかり考慮して選ぶようにしましょう。

代表的な車種の大きさ一覧

駐車場

「購入した車が駐車場のサイズに合わなかった」といった事態を避けるためにも、駐車場のサイズだけでなく、車のサイズも把握しておくことが重要です。

車のボディタイプ別に、トヨタの代表的な車種の大きさを紹介します。

※4WD車/ハイブリッド車のみ4WD/HV表記
赤文字は前述の一般的な機械式駐車場(全幅1,850mm未満、全高1,550mm未満、全長5,000mm未満、重量2,000kg未満)には入らないサイズ

トヨタ コンパクトカーのサイズ

車名・グレード

全長(mm)

全幅(mm)

全高(mm)

車両重量(kg)

パッソ X”S”

3,650

1,665

1,525

910

ルーミー X

3,700

1,670

1,735

1,080

ヤリス X

3,940

1,695

1,500

990

アクア X

4,050

1,695

1,485

1,120

カローラ スポーツ G”Z”

4,375

1,790

1,460

1,340

GRヤリス RS

3,995

1,805

1,455

1,130

トヨタ ミニバンのサイズ

車名・グレード

全長(mm)

全幅(mm)

全高(mm)

車両重量(kg)

シエンタ(2代目)G
7人乗り

4,260

1,695

1,675

1,320

シエンタ(3代目)G
7人乗り

4,260

1,695

1,695

1,300

ノア(3代目)X

4,695

1,695

1,825

1,570

ノア(4代目) X

4,695

1,730

1,825

1,600

ヴォクシー(3代目)
ZS”煌Ⅲ”

4,710

1,735

1,825

1,610

ヴォクシー(4代目)S-Z

4,695

1,730

1,895

1,640

エスクァイア Gi

4,695

1,695

1,825

1,570

アルファード S”TYPE GOLD”

4,950

1,850

1,935

1,970

ヴェルファイア Z”GOLDEN EYES”

4,935

1,850

1,935

1,970

トヨタ セダン・ワゴンのサイズ

車名・グレード

全長(mm)

全幅(mm)

全高(mm)

車両重量(kg)

プリウス(4代目)S HV

4,575

1,760

1,470

1,350

プリウス(5代目)G HV

4,600

1,780

1,430

1,400

カローラ S

4,495

1,745

1,435

1,350

カムリ G

4,885

1,840

1,445

1,580

クラウン(15代目)RS HV

4,910

1,800

1,455

1,770

カローラツーリング W×B

4,495

1,745

1,460

1,330

トヨタ SUVのサイズ

車名・グレード

全長(mm)

全幅(mm)

全高(mm)

車両重量(kg)

ライズ X”S”

3,995

1,695

1,620

970

ヤリス クロス G

4,180

1,765

1,590

1,120

C-HR G”Mode-NeroSafety Plus” HV

4,385

1,795

1,550

1,440

カローラ クロス G

4,490

1,825

1,620

1,490

ハリアー G

4,740

1,855

1,660

1,570

RAV4 PHV G

4,600

1,855

1,690

1,900

RAV4 Adventure 4WD

4,610

1,865

1,690

1,630

クラウン クロスオーバー G HV

4,930

1,840

1,540

1,760

ランドクルーザー プラド TX 4WD

4,825

1,885

1,850

2,050

ランドクルーザー 300系 AX 4WD

4,950

1,980

1,925

2,430

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駐車場の寸法に関するまとめ

駐車場の画像

気持ち良いカーライフを送るためにも、車や個別の事情に合った駐車場選びは大事な要素といえます。これから駐車場を確保する方や、今の駐車場を基準に車選びをしている方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

購入以外にも新車に乗れる方法

最後に、購入以外にも新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。

KINTO月々定額でトヨタ・レクサス車をご利用いただける(サブスクリプションサービスを展開しています。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます

  • トヨタの新車が対象の「KINTO ONE
  • トヨタの中古車が対象の「KINTO ONE 中古車」最短1ヶ月納車!(東京・愛知・長野で提供、エリア順次拡大中)
  • 電気自動車(BEV)のbZ4Xが対象の「KINTO ONE bZ4X専用プラン
  • レクサスの新車が対象の「KINTO for LEXUS
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などのサブスクリプションサービスを展開しています。

それぞれのサービスのベースとなるKINTO ONEを中心にご紹介します。

KINTO ONEとは?

KINTO ONEは、車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用がコミコミ定額(※)のサブスクリプションサービス。クレジットカード払いも可能です。

初期費用0円で気軽に乗り始められる初期費用フリープラン(※)」と、 いつでも解約金0円でライフスタイルの変化に対応できる解約金フリープラン(※)」の2つから選ぶことができます。

トヨタの新車は3/5/7年(※)、レクサスの新車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「 のりかえGO(法人契約・レクサス車は対象外)」もあります。「KINTO ONE 中古車」では、解約金フリープランのみ、契約期間は2年のみ。 申し込みは全てインターネットで完結できます

※「KINTO ONE bZ4X専用プラン」では、契約期間中の電池性能(10年20万km/電池容量70%)の保証、コネクティッドサービス利用料金も込みのコミコミ定額、最初の4年間は月々定額で5年目以降は段階的に月額が下がります。5年目以降の中途解約金は0円、契約期間は最長10年。

≪関連リンク≫

KINTO ONEサービス内容

KINTO Unlimitedとは?

トヨタとKINTOが2022年12月7日に発表した「KINTO Unlimited」は、前段のKINTO ONEのサービス内容をベースに、車をお届けした後の「進化=アップグレード」と「見守り=コネクティッド」の2つの付加価値を追加することで車の価値を維持し、その分をサブスクの月額利用料の引き下げに充てることでリーズナブルにKINTOをご利用いただけます。

KINTO Unlimitedは新型プリウスUグレードよりスタートし、2024年1月からヤリス、ヤリス クロスでも提供が始まりました。お客様からの反響などを踏まえて、今後、ほかの車種にも拡大していく予定となっています。

≪関連リンク≫

KINTO Unlimitedサービス内容

充実したカーライフを送るためのひとつの手段として、KINTOを利用してトヨタ車やレクサス車に乗ることも検討してみてはいかがでしょうか?

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