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海外で広がる自動車のオンライン販売と日本の先行事例

海外で広がる自動車のオンライン販売と日本の先行事例
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日本で新車を購入しようと思ったら、まずは販売店を回って商談する流れが一般的です。しかし、大型家電やカメラのように車もネットで買うのが主流、という時代が来るかもしれません。現物を見る前にネットで下調べする購買行動も一般的になり、販売店を訪れる回数も減る傾向にあります。

購買行動の変化にくわえて、世界的な新型コロナ感染拡大の影響で、外出せずともさまざまなものが購入できるネットショップやデリバリーの価値が、さらに高まっています。新車の購入も、これまでのように販売店だけでなく、オンラインで完結する仕組みが増えていくと考えられます。 各国自動車メーカーのオンライン販売事例を元に、販売方法や購入の流れをご紹介します。

<この記事の目次>

  1. コロナで加速?自動車のオンライン販売はどうなる?
  2. テスラは当初からオンライン販売を実施
  3. 中国吉利汽車(Geely)は車のキーをドローンで届けるサービスも
  4. プジョーはオンライン販売サイト立ち上げる
  5. フォルクスワーゲンは欧州でEV車のオンライン販売を促進
  6. アウディは世界各国でオンライン販売を拡大する方針
  7. コロナ後、アメリカのトヨタでオンライン販売が進む
  8. 日本にもあるクルマのオンライン販売!「KINTO」なら申込から契約までWebで完結
  9. 自動車オンラインまとめ

コロナで加速?自動車のオンライン販売はどうなる?

海外で広がる自動車のオンライン販売と日本の先行事例

新型コロナの影響で、各国の自動車販売も大きな影響を受けています。JATOの欧州新車販売台数速報によれば、多くの国でロックダウン政策を取った欧州では、前年4月に134万台だった新車販売台数が2020年4月は29万台まで低下し、70年代以来最低の水準を記録しました。

自動車販売台数の減少の要因としては経済的な影響もありますが、コロナの影響下で販売店にとっての課題は、店舗での対面販売がほぼ不可能になったことが挙げられます。そこで注目を集めているのが、自動車のオンライン販売です。

テスラ社など従来からオンライン販売をメインとする自動車メーカーもありますが、現在は各社がオンライン販売の取り組みを模索、あるいは拡大する方針を打ち出しています。

なお、各社のオンライン販売は、大きく2つの方向性に分けられます。ひとつは顧客が申し込みから契約までWebで完結するタイプ、もうひとつは販売店がオンラインで顧客とやりとりしながら販売するタイプです。

本記事の事例では、顧客が申し込みから契約までWebで完結するタイプにはテスラ社や中国吉利汽車、プジョー、フォルクスワーゲン、販売店介在タイプとしてアウディの販売店在庫をオンライン予約できるサイトやオンライン商談アプリ「Audi Live Consultation」、米トヨタの「SmartPath」が分類できそうです。

テスラは当初からオンライン販売を実施

イーロン・マスク氏率いるテスラ・モーターズでは、商品を見せるためのショールームはあるものの、販売自体はオンラインに特化する戦略を、当初より展開してきました。

テスラのオンライン販売サイトは、注文画面に進み車両のグレードやインテリアなどのオプションを選びカード決済で頭金を支払えば、購入手続きがオンライン上で完了する機能を備えています。納車場所は、ショールームあるいは自宅から選べます。

新規参入のメーカーで販売網を立ち上げるのが困難というマイナスを。逆手に取った戦略は、IT企業らしい戦略と言えます。

中国吉利汽車(Geely)は車のキーをドローンで届けるサービスも

海外で広がる自動車のオンライン販売と日本の先行事例

中国の大手自動車メーカーである吉利汽車(Geely)の2020年3月のリリースによれば、吉利汽車では2020年2月からオンライン販売サイトを立ち上げ、完全非接触のオンライン販売を開始しました。

吉利汽車のオンライン販売では、自動車の購入からローンや保険などの契約まで一括して可能で、オプションとして、自動車のキーをドローンで届けるサービスも提供されます。

このサービスは成約後、納車の際には販売店の販売員が徹底的に車を消毒、キャリアカーに積載して購入者の自宅まで新車を搬送します。もちろん販売員はマスク、手袋着用です。

到着後、車をロックしてから無人機のドローンを使って購入者のバルコニーにキーをお届けするという徹底ぶりです。

吉利汽車では、3月末までに1万人以上がオンラインを利用して新車を購入したとしています。

プジョーはオンライン販売サイト立ち上げる

プジョーでは、欧州各国で新型コロナの感染が広まるなか、2020年4月に本国フランスで100%オンライン販売サイト、PEUGEOT STORE(プジョーストア)を立ち上げました。

100%のオンライン販売とは、車両の構成、下取りの見積もり、ローンの審査、注文の確定、顧客の自宅への車両の無料配送までがPCまたはスマホから完結する仕組みを指しています。

プジョーによれば5月2日と3日の2日間で、オンラインストアには1万4000件以上のアクセスと70台の成約があり、今後はフランス以外の国でもオンライン販売を行う予定です。

フォルクスワーゲンは欧州でEV車のオンライン販売を促進

フォルクスワーゲンの2020年5月の発表によれば、話題のEV「ID.」シリーズのドイツ国内販売をすべてオンラインで行うとアナウンスしています。オンラインを使った販売システムに移行することで、フォルクスワーゲンがユーザーに直接販売することができます。

オンライン販売のシステムは現在開発中で、来月の「ID.3」の発売に合わせドイツからスタートし、徐々にヨーロッパ全体に販売範囲を広げていくとしています。

アウディは世界各国でオンライン販売を拡大する方針

海外で広がる自動車のオンライン販売と日本の先行事例

アウディは2020年5月に、顧客向けデジタルソリューションを全世界で拡大展開すると発表しました。全世界的に新型コロナウイルスの感染が拡大していることに対応するものです。

オンライン販売により24時間いつでも新車を購入できるこのプロジェクトは、車種の選択から支払い、納車場所の指定まで、自動車購入のすべてのステップをオンラインでカバーする、としています。まだパイロットプロジェクトの段階ですが、年内にはより多くの販売店で利用できるようになるとのことです。

またフランスでは、販売店の在庫車両(新車・中古車)のオンライン予約ツールがリリースされました。100ユーロの予約金が必要ですがアウディのウェブサイトで新車や中古車の予約が可能で、今後スペインなど他のヨーロッパ市場にも段階的に拡大される予定です。

さらにアウディでは、「Audi Live Consultation」を通じて、販売店が非接触で新車販売できる機会を提供します。このアプリケーションを使うと、テレビ電話による顧客との商談が可能です。

コロナ後、アメリカのトヨタでオンライン販売が進む

アメリカではトヨタが以前からオンライン販売のプラットフォーム「SmartPath(スマートパス)」を立ち上げていましたが、新型コロナ対策として導入する販売店が増加しています。

ディーラーごとに設けられる「SmartPath」のサイトを利用すると、オンラインで商談しながら車種やカラー、オプションを選べます。ローンの審査を済ませて、予約金を支払うと、後は販売店からの納車方法の連絡を待つだけになります。従来納車は販売店で行っていましたが、新型コロナの影響で自宅まで届ける対応をしているとのことです。

アメリカで車を購入する場合は、いくつもの販売店を回って交渉し、購入後はユーザーが車を引き取りに行く流れが主流でしたが、新型コロナの影響下の4月以降、オンラインで車を購入し、車は販売店から届けてもらうスタイルが、急速に普及しているようです。

日本にもあるクルマのオンライン販売!「KINTO」なら申込から契約までWebで完結

日本でも、自動車のオンライン販売が始まっています。トヨタの愛車サブスクリプション「KINTO」は、月々定額で新車に乗れるサービスで、2019年2月から展開を開始しています。コロナ以前から展開している分、他社より先行していると言えるでしょう。

KINTOは、車種選びから申し込み、契約までWebで完結するのが特徴の一つ。いつでもどこでも申し込めるので、忙しいユーザーの利便が図られています。実際、KINTO申込者の3人に2人がWebからの申し込みです。(20年7月時点、WEB・販売店申込者の内、WEBからの申込者の割合)

KINTOで新車を申し込むには、Webサイトから車種やオプション、車を受け取る販売店を選択して住所や勤務先などの必要事項を入力すれば申し込みが完了します。

審査に通過して「My KINTO」から契約を完了させたら、販売店から車両登録に必要な書類が届くので、そちらを揃えて返送、あとは販売店で車両を受け取るだけです。

自動車オンラインまとめ

海外で広がる自動車のオンライン販売と日本の先行事例

新型コロナ感染拡大により、これまで当たり前だと思っていたことが大きく変化しています。

新車は販売店を回ってセールスマンと交渉してからローンを組んで購入するもの、という常識もオンライン販売や、KINTOのようなサブスクが登場することで、過去のことになっていくのかもしれません。

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