2011年にデビューした、トヨタのコンパクトハッチバック「アクア」。アクアはプリウス同様のハイブリッドカーとして登場しました。発売1か月後には10万台以上の受注とトップセラー車になりました。
アクアの人気はデビューから約9年たっても衰えず、つねに販売台数上位に君臨し続けています。ロングセラーの理由を徹底レビューし、人気維持の秘密に迫ります。
※記事公開時の情報をベースにしており、最新の新車販売グレードにはない情報が含まれる場合もあります。最新の情報については各公式サイトでご確認ください。
<この記事の目次>
まるで小さなプリウス

アクアを「まるで小さなプリウス」と表現した理由は、アクアにはプリウス譲りのハイブリッドシステム「THS-II」が搭載されているからです。
ボディサイズは標準モデルで、全長4050mm×全幅1695mm×全高1455mmと非常にコンパクトとなっており街乗りには最適です。最小回転半径は4.8mと小回りが利くため、狭い道路での運転や駐車も楽にこなせます。
アクアはハイブリッドで低燃費、そしてコンパクトボディで扱いやすい車です。免許取りたての初心者から毎日多くの距離を走るドライバーまで、幅広いユーザーの要望にマッチした車と言えるでしょう。
アクアの圧倒的な低燃費
アクアの最大の特徴はなんといっても圧倒的な「低燃費」です。グレード別に見るとエントリーモデルの「L」が一番優秀で、JC08モード燃費が38.0km/L、「L」以外のグレードは全て34.4km/Lになっています。
「L」は、リアワイパー、クルーズコントロール、ステアリングスイッチなどが標準装備されていないシンプルな仕様ながら、燃費性能が最も優秀です。車両重量が1060kgと軽量に作られており、「L」の低燃費に寄与しています。
「L」以外のグレードは全て34.4km/Lと、グレードによっては燃費数値が下がるライバルメーカーのハイブリッド車とは違い、平均的に高い燃費性能を発揮しているアクア。どのグレードを選択しても優れた燃費性能を体験できます。
改良を重ね、乗り心地もピカイチのアクア
デビューからの9年間、アクアは幾度となく改良が加えられてきました。デザインのアップデートはもちろんですが、乗り心地にも大きな進化が見られます。
具体的な改良点は、スポット溶接箇所を増やすことでボディ剛性をアップ、新タイプのショックアブソーバー採用、タイヤサイズを185/60R15に変更したことなどです。これにより、よりマイルドで快適な乗り心地になりました。
コンパクトな車体に低重心のアクアは、コーナーリングで威力を発揮します。コーナーリング時に発生するロールが抑えられ、車のフロントは曲がりたい方向に素直に向いてくれます。
アクアの車内は大人5人でも余裕

アクアは4mほどのコンパクトなボディに対して、広い室内空間を確保しています。アクアの室内サイズは、全長2015mm×全幅1395mm×全高1175mm。とくに室内長が同クラスのライバル車に比べて長く、後部座席の足元も余裕の広さです。
そしてリアシートには長い座面を採用されており、ゆとりある着座姿勢が保てます。大人5人で乗っても十分なスペースがあり、長時間のロングドライブでも疲れにくいコンパクトカーといえるでしょう。
ハイブリッド車のバッテリーは大きいため、ラゲッジスペースを犠牲にする要因になり得るのですが、アクアのバッテリーはリアシート下に配置されています。そのためアクアのラゲッジスペースは、奥行き722mm、開口幅946mmの広さを実現しています。
アクアの親しみやすい外観ボディ
アクアのボディデザインは曲線を基調とし、やわらかいイメージで親しみやすい印象です。ボンネットからフロントウィンドにかけて、傾斜を継ぎ目なく一体的にしたデザインは、空気抵抗を減らし低燃費実現にも貢献しています。
リア周りはフロントとは対照的に、地面に対して垂直に仕上げられています。ルーフ付近からバンパーまで伸びる縦長の大きなテールランプは、後続車のドライバーからもはっきり見えるでしょう。サイドはホイールアーチの部分を盛り上げて、グラマラスな感じを醸すことでコンパクトながらも迫力あるエクステリアを演出しています。
アクアのボディカラーバリエーションは、全部で18色と他車に比べても豊富です。グレードによって選べる色が変わりますが、ボディカラーの選択肢が多いのも人気の理由でしょう。
安全性能もバッチリなアクア

アクアはコンパクトカーでありながら、トヨタの先進予防安全装備「Toyota Safety Sense」をグレード別で標準装備しています。グレード「S」と「L」はメーカーオプションでプラス4万4000円(税込)で装備することができます。
Toyota Safety Senseの具体的内容は、車線の中央を走行するようアシスト、昼夜問わず人や自転車を検知し衝突回避をサポート、アクセルの踏み間違いサポート、駐車アシスト、車速に応じた車間距離サポート、ハイ・ロービームの自動切替、などがあります。
さらに安心を求めるならメーカーオプションで「SRSサイドエアバッグ(運転席・助手席)&SRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)」と、「インテリジェントクリアランスソナー」が追加可能です。
アクアをアクティブに楽しむならクロスオーバーモデルがおすすめ
2017年のビッグマイナーチェンジで登場した「アクアクロスオーバー」。アクアをベースに、アウトドアで使い勝手が良い仕様にしたモデルです。標準モデルとの違いは、最低地上高が30mm高いことや、16インチホイールが採用されていることです。
またフロントグリルが専用デザインで、タイヤハウスや前後左右の下回りに黒の樹脂パーツが装着されるなど、SUV感が強まっています。クロスオーバー専用のボディーカラー「ベージュ」も用意されています。
週末にはアウトドアに出かける機会が多いアクティブな人や、人と違うアクアを選びたい人にはおすすめのグレードです。さらに高級感の高いクロスオーバーを求める人には、特別仕様車の「Crossover Glam」がおすすめです。
アクアのグレードと価格帯
アクアのグレードは、特別仕様車4タイプを含め全11グレードを用意。全てFFの2WDで各グレードと価格は以下になります。
・L:181万8300円
・S:192万1700円
・G:209万7700円
・Crossover:209万7700円
・G“ソフトレザーセレクション”:212万5200円
・G“GR SPORT”:237万2700円
・G“GR SPORT・17インチパッケージ”:258万1700円
【特別仕様車】
・S“Business Package”:195万2500円
・S“GLAMPER”:196万6800円
・S“Style Black”:208万7800円
・Crossover“Glam”:219万8900円
アクアのレビューまとめ

デビュー以来アクアの人気が継続しているのは、ハイブリッドで低燃費、コンパクトで扱いやすい、低重心で乗り心地よし、空力に優れたスタイリング、充実の安全装備と、ユーザーが求めるものを抜かりなく取り入れているからでしょう。
最後に、購入以外にも新車のアクアに乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ(レクサス)の新車に乗れるサブスクリプションサービスです。車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用がコミコミ定額。さらに、クレジットカード払いも可能です。
2021年12月より、初期費用0円で気軽に乗り始められる「初期費用フリープラン」と、いつでも解約金0円でライフスタイルの変化に対応できる「解約金フリープラン(※)」の2つから選ぶことがでるようになりました。
※トヨタ車が対象(GRヤリス“モリゾウセレクション”除く)
※bZ4X専用プランでは5年目以降は解約金0円
トヨタ車(※)は3/5/7年、レクサス車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「のりかえGO」(法人契約・レクサス車は対象外)もあります。申し込みは全てインターネットで完結するので、販売店に何度も足を運ぶ必要もありません。
※GRヤリス“モリゾウセレクション”は3年契約のみ
※bZ4X専用プランでは最長10年
アクアに乗るなら、KINTOも検討してはいかがでしょうか。
※一部取り扱いのない車種がある場合もございます
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