ハイブリッドカーの代表格のトヨタプリウス。2015年にフルモデルチェンジされ4代目へ世代交代。そしてフルモデルチェンジから3年後の2018年4月にマイナーチェンジされました。
賛否両論あった特徴的なエクステリアデザインを変更。さらに内装のカラー変更、予防安全機能を充実させています。マイナーチェンジで外観以外に何が変わったのか徹底レビューします。
<この記事の目次>
2018年4月にマイナーチェンジされた新型プリウス

通算4代目となるトヨタ プリウスは、トヨタの新型プラットフォームTNGA (トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)を採用した第1号モデルとして話題になりました。進化したハイブリッドシステム、アグレッシブなエクステリアデザイン、広がりと包容感があるインテリアデザインが「進化とチャレンジ」を感じさせます。
今回のマイナーチェンジで大きく変わったのが、特にフロントとリアのエクステリアデザイン。縦基調のライト類を備えた斬新なデザインは、水平基調のデザインへ変更されました。エクステリアの変更に合わせ、内装もホワイトベースからブラックベースのカラーへ変更。内装・外装ともに、品の良さを重視した方向へ、シフトしています。
3つのドライブモードによる走り
TNGAの採用によって低重心化したプリウスで定評あるポイントは、その走りです。ドライブモードは「ノーマル」「エコドライブ」「パワー」の3つから選択できます。
ノーマルモードは、柔軟に対応できるモードで、ストレスなく一般道や高速道路を走れます。日常使いであればノーマルモードで良いでしょう。
エコドライブモードは、エンジン出力を抑え、バッテリーの電力を積極的に使うことで燃費の良い走りを実現できます。
パワーモードは、エンジンとモーターのパワーを引き出し、ハイブリッド車ならではのトルク感ある力強い走りを実現します。
ハイブリッドシステム「THS II」による低燃費
パワフルな走りと同時に、世界トップクラスの低燃費を実現しているハイブリッドシステム(THS Ⅱ)が4代目プリウスの特徴です。
3代目と同様に1.8L直列4気筒エンジンですが、熱効率の改善とともにハイブリッドシステム全体の小型軽量化を図ったことで、燃費が大幅に向上。JC08モード燃費で比較すると、3代目の30.4km/Lに対し、4代目では37.2km/L(Eグレードをのぞく2WD)まで向上しました。
鋭い加速力と日常シーンにおける低燃費を高い次元でバランスさせたハイブリッドシステムが、4代目プリウスに搭載されているTHS Ⅱなのです。
安全装備として「Toyota Safety Sense」を標準化
予防安全機能「Toyota Safety Sense」は、マイナーチェンジのタイミングで全グレード標準装備となりました。
機能の内容として、昼間の歩行者まで対応できるミリ波レーダーと単眼カメラによる歩行者検知機能付衝突回避支援、駐車支援システム、パノラミックビューモニターなどがあります。またオプション設定ですが、後退時に左右後方から接近してくる車両を知らせてくれる、リヤクロストラフィックアラートを装着できるようになりました。
新型プリウスは、予防安全機能の標準化による価格上昇も最小限に抑えられており、コストパフォーマンスにも優れています。
賛否両論あったエクステリアを変更
マイナーチェンジ最大のトピックは、賛否両論あったエクステリアの意匠変更です。
縦方向を強調した斬新なデザインから、横方向へのワイド感を持たせたデザインへ大きく変わりました。
横方向への造形を取り入れることで、どっしりとした安定感のある印象を与えることに成功。さらに車格がアップしたかのような落ち着きも手に入れ、上品なイメージも獲得しています。
インテリアも変更された新型プリウス

インテリアも上質なイメージへ変更されています。
シフト周りやセンターコンソールトレイなどのカラーが、ホワイトからブラックへ変わりました。わずかなカラー変更ですが、ブラックを基調とすることで引き締まったインテリアになり、高級車の風格すら感じさせてくれます。
エアコン吹き出し口、ナビ画面、コントロールパネル、センターコンソールを中心に左右に広がるインパネの造形は、コントラストが強調され上質な車に乗っている雰囲気を与えてくれます。
T-Connectサービスが3年間無料
2018年のマイナーチェンジからプリウスとしては初めてのコネクティッドサービス「T-Connect」が導入されました。
専用通信モジュール (DCM=データ・コミュニケーション・モジュール)が全グレードに標準装備され、トヨタカスタマーセンターとつながることで、24時間カーライフサポートを受けられます。車両情報通知機能、事故や急病による緊急時の通報機能、オペレーターによる目的地設定や渋滞情報などのデータ送信をしてくれます。車との生活をより安心で快適にしてくれるコネクティッドサービスがT-Connectなのです。
多くの機能を搭載したサービスが3年間無料で受けられるのは特筆すべきポイント。4年目からは年間12,000円の有料サービスとなりますが、まずは3年間じっくりT-Connectを使ってその利便性をたっぷりと味わってみてはいかがでしょうか。
プリウスのグレードと価格帯
マイナーチェンジにより先進機能が多数搭載されたプリウスのグレード構成は、廉価版の「E」、標準グレードの「S」、上級グレードの「A」、ベンチレーション機能付き本革シートが装着される「Aプレミアム」の4タイプです。
「S」「A」「Aプレミアム」は、17インチホイールなどが装着される「ツーリングセレクション」も設定。 さらに「E」以外のグレードに四輪駆動の「E-Four」もラインナップしています。
【グレードと価格】
「E」2,565,200円 (税込)
「S」2,612,500円 (税込)~
「Sツーリングセレクション」2,783,000円 (税込)~
「A」2,895,200円 (税込)~
「Aツーリングセレクション」3,062,400円 (税込)~
「Aプレミアム」3,234,000円 (税込)~
「Aプレミアムツーリングセレクション」3,345,100円 (税込)~
プリウスのレビューまとめ

エクステリアデザインの変更、インテリアカラーの変更、予防安全機能「Toyota Safety Sense」の全グレード標準装備、コネクティッドサービス「T-Connect」の搭載など、マイナーチェンジでその魅力をさらに磨いた新型プリウス。
年間12,000円のコネクティッドサービスを3年間無料で使えたり、安全性能を向上させているにもかかわらず価格上昇は控えめです。進化を遂げたプリウスを、まずは試乗で体感してみてはいかがでしょうか。
最後に、購入以外にも新車に乗れる方法のひとつ「KINTO」についてお伝えします。
KINTOは月々定額でトヨタ(レクサス)の新車に乗れるサブスクリプションサービスです。車両代金や登録諸費用のほか、自動車保険料(任意保険・自賠責保険)、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用がコミコミ定額。さらに、クレジットカード払いも可能です。
2021年12月より、初期費用0円で気軽に乗り始められる「初期費用フリープラン」と、いつでも解約金0円でライフスタイルの変化に対応できる「解約金フリープラン(※)」の2つから選ぶことがでるようになりました。
※トヨタ車が対象(GRヤリス“モリゾウセレクション”除く)
※bZ4X専用プランでは5年目以降は解約金0円
トヨタ車(※)は3/5/7年、レクサス車は3年の契約期間となっており、契約期間中に割安な手数料で別の車に乗り換えができる初期費用フリープランのサービス「のりかえGO」(法人契約・レクサス車は対象外)もあります。申し込みは全てインターネットで完結するので、販売店に何度も足を運ぶ必要もありません。
※GRヤリス“モリゾウセレクション”は3年契約のみ
※bZ4X専用プランでは最長10年